こんにちは。春のような暖かい日が続いたかと思えば、急にまた寒くなるといったおかしな天候が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?今回のブログは、前々回に引き続き"闇の子供たち"の感想の第二弾で映画編です。
私は原作を読んだ後、女優の宮崎あおいさんが好きな友達に誘われ、映画を観に行きました。物語のテーマが人身売買や子ども買春、臓器移植などあまり人が触れたくない問題ですので、観に来られる方は少ないのではないかと思っていました。ところがいざ映画館に足を運ぶと、ちょうどお盆休みの初日だったこともあってか、その日の上映のほぼ全てで、満席のため立ち見でしか入場できない程の盛況振りで、私は大変驚きました。映画館のロビーは、珍しく幅広い世代の方々で溢れており、人身売買や子ども買春の問題に関心を持たれた方々だけでなく、私の友達のように出演者がお目当てで映画を観に来られた方も多かったように感じました。どのようなきっかけであれ、途上国で起きている問題を知り、少しでも考えていただく事がとても大事なので、その点ではやはり映画はものすごい影響力があり、また多くの方に伝えるよい手段だと痛感しました。
映画の内容は編集の都合で取り上げられなかった部分も多く、原作を読んだ後に映画を観た私には少し物足り無く感じました。しかし映像による観客の惹きつけ方はすばらしく、映像を通して考えさせられた事も多くあります。特に、幼い頃買春によって飢えを凌ぎ、現在は幼児買春宿で働く一人の男が、警察の捜査で逮捕され連行される際、同じように逮捕された外国人のペドファイル(児童性愛者)に向けた視線がとても印象的でした。なぜなら、彼の視線には自分をこのような境遇に置いた全てのペドファイルに対する憎しみがこもっており、また人を人とも思わないで、お金で全てを解決しようとしてきた先進国の私たちに向けられた軽蔑も含まれていたからです。私はその視線は映像を超えて、自分にも向けられていると強く感じました。
私は原作と映画に出会うまで、子ども買春の問題についてほとんど知りませんでしたし、フィクションとはいえ、子どもたちが置かれている環境がこれほど酷いものだと思いもしませんでした。確かに自分は直接買春に関わっていませんし、犠牲になる子どもたちの悲鳴は、遠く離れた日本までほとんど聞こえてきません。そのため日本にいる私たちがこれらの問題に深く関わっている事に気付くのはかなり難しいと思われます。しかし未だ多くの日本人が買春行為を行っているという事実は、こうした私たちの無関心がそれを許している事を物語っているのではないのでしょうか?そうであるなら、私たちも途上国で起きているこれらの問題に関わっている一人だといえます。日本人の私たちがこれらの問題の現状について知り、他人事ではなく身近に起きているかもしれない犯罪として認識し、声を上げていく事が大切なのだと強く思いました。
お知らせ
来る4月26日に「子どもの権利条約」の勉強会を開きます。「子どもの権利条約」についての基本的な解説から、日常生活との結び付きなどを参加された方々と共に語り合い、楽しみながら「子どもの権利条約」について理解を深めていただくための会です。「子どもの権利条約」を初めて耳にされる方や、子どもに関するボランティア活動に御関心をお持ちの方、御自分にできることをお探しの方はぜひ御参加下さい。
・日時: 4月26日(日) 午後3時~4時30分
・場所: シーライツ(国際子ども権利センター) 大阪事務所
・参加費: 無料
御参加希望の方や御質問はこちらまでお願いします。↓
http://www.c-rights.org/access.html





