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2009年10月アーカイブ

NGO、子どもを性的虐待したベルギー人の国外追放を請願

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  こんにちは、長島です。106日に、ベルギー人男性、フィリップ・デザールが少年に性的虐待をした罪で服役し、釈放後にその少年の母親と結婚しようとしているという記事を紹介しました。今回はその続報として、カンボジア国内のいくつかの子ども保護団体が、デザールを国外追放するよう求めているという記事をボランティアの方に訳していただきました。

 

 シーライツとしても今後、特に加害者が日本人の場合、今回のような抗議活動に参加していきたいと思います。

 最終的にデザールは9月末に国外追放されたのですが、そちらの記事も追って掲載します。

 

子どもの性的搾取をなくすためにご支援ください。

詳しくは、http://www.c-rights.org/join/donation.html

 

 

APLE Photo.jpg

写真は、今回の抗議活動の中心となったローカルNGOAPLEの報告書、"Survey on street-based Child Sexual Exploitation in Cambodia"より。©APLE

 

カンボジアデイリー紙 200971824日ウィークリー・レビュー

プラック・チャン・トゥル記者

 

NGO、子どもを性的虐待したベルギー人の国外追放を請願

 

 

子どもへの性的虐待で前科ニ犯のフィリップ・デザール(ベルギー国籍)の国外追放を政府に求める請願書をNGOがまとめ、国内の児童保護団体に賛同を呼びかけている。

 

 デザール氏は、90年代に子どもをレイプし虐待した罪でベルギーにて3年間服役、2006年にプノンペン市裁判所にて18年の有罪判決を受けたが、控訴審で刑期が短縮され、今年4月に釈放された。そして同月、彼によって被害を受けた少年が住むバンテアイ・メアンチェイ州へ移った。

 

ネッス・サヴーン国家警察長官に宛てられた請願書の写しには、「私たちは、内務省入国管理局がデザール氏のカンボジアのビザを取り消し、内務省が彼に国外追放を命じるよう、要請します」と記されている。

 

 請願書では、デザール氏の現住所を問題視している。「少年への虐待が再び行なわれるリスクの高さ、同じ状況が続くことで生じる少年の当惑やトラウマを懸念する。また、デザールと同居する11歳の弟が性的虐待を受けるリスクも高い。」と指摘、「彼をこのような状況に置くことを容認すれば、子どもたちや地域社会に対し、犯罪を通報することは無意味であり、外国の性犯罪者はカンボジア国内では刑罰を逃れられるという、間違ったメッセージを送ることになる。」

請願書をまとめたAPLE(Action Pour Les Enfants=子どものための活動)のサムレアング・セイラ代表は、11団体に送付した請願書にはすでに4団体が署名したと話している。

 

 国家警察スポークスマンのキエット・チャンタリッス氏と内務省スポークスマンのキエウ・ソペアック中尉からのコメントは水曜日には得られなかった。

イッス・ラディ法務省次官は水曜日、裁判所が服役後の国外追放を命じていないため、法的には、デザール氏が再び罪を犯さない限り国外追放は不可能であると話している。

 

 「新たな不法行為があれば政府は措置をとり、それから国外追放となるだろう」とラディ氏は語った。

(翻訳・小味かおる他 2009916日)

8月23日内部エイズ学習会のご報告

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8月23日に大阪事務所で内部学習会を開きました。内容は、エイズの一般的な知識と、カンボジアでのエイズ感染の状況についてでした。
発表者は、大阪事務所でボランティアとして活動している前嶋さんでした。今回はスタッフ、ボランティアの内部学習会でしたが、以前にもイベントに参加してくださった方も来て下さいました。

今回のブログでは前嶋さんの学習会発表の中から、カンボジアでのエイズの現状と、シーライツの支援団体のエイズの取り組みについてお話したいと思います。

発表はまず、AIDSとHIVの言葉の違いの説明から始まりました。そして、エイズ自体ではなく、エイズによって引き起こされる病気になって最終的に死に至るなど、知っていそうで知らない基本的な知識が伝えられました。

カンボジアでのエイズ感染の傾向についてでは、地図を見て、どの地域での事かを確認しながら話を進めて、よりわかりやすく頭に入ってきました。感染拡大の一因としては、移民や出稼ぎ労働者などの人口移動があり、高いエイズ感染率はカンボジア西部とカンボジア中部に見られます。カンボジア西部で感染率が高いのは移住者が多いタイ国境周辺であるためであり、カンボジア中部で高いのは南のベトナム国境周辺であることと川沿いであるためということがわかりました。

また、他の要因としては国内の性産業の需要があります。カンボジアのことわざで「10本の川では海を満たすには不十分である」というのがあり、男性の性的欲求を認める傾向があって、カンボジア男性の70%が性産業の経験者とも言われています。

しかし、何よりもジェンダーとして女性規範、「夫が怒ったらそれ以上何か言ってはいけない」や「娘が家族のために尽くすのは義務」など女性のあるべき姿についての社会的価値観が、コンドーム不使用や人身売買、そしてエイズ感染拡大を招く原因のひとつで、女性や子どもを社会で守る仕組みがないことや対策が十分になされていないことが大きな問題です。

カンボジア政府は、エイズ対策法によってエイズ問題に取り組んでおり、また各省庁によってもエイズ予防や感染者への公的サービスの対策をしています。しかし、各省庁の対応は対象者が限られていたり、公的サービスへのアクセス障害(物理的:医療機関までの交通不便、社会文化的:民間療法重視など)があったり、なかなか一般の人まで対応できないのが現実です。そのためNGOや地域組織の取り組みが必要不可欠になっています。

シーライツの支援団体であるAFESIPは、エイズの正しい知識の普及と自己啓発の促進を買春地域で定期的に行ったり、性産業から救出された女性、少女たちや、性産業で働いていたエイズ感染者や患者の治療・心身のケアを行っています。その他無料の身体検査や、買春地域でのコンドームの配布などサービスもしており、毎月平均83人もの少女や女性がAFESIPのクリニックを利用しています。

他の支援団体であるHCCは、性産業への人身売買の防止からエイズ感染拡大に取り組んでいます。これは新たな感染者を減らし、感染の拡大を抑えることを目的としています。この取り組みの方法としては、人身売買防止ネットワークをつくり、地域や学校でワークショップを行い、人身売買の問題や手口、性的搾取やエイズ、また子どもの権利条約やジェンダーの役割についてトレーニングしています。その参加者が次にネットワークの担い手として、意識啓発活動やトレーニングを日常の場で行うことで、どんどん人身売買防止ネットワークを広げていく手法です。この取り組みの特徴は、地域で村のキーパーソンや有力者の理解を得ることで、大人にも知識の普及を促せることと、学校で子どもたちがネットワークの担い手となることで、学校に通うことができない子どもたちにも、人身売買を未然に防ぐ知識を伝えていくことができることにあります。

発表の後の話し合いでは、エイズ問題から人権問題へと話が広がり、社会的な女性・子ども軽視からくる人権に反する行為が大きな問題だとなりました。参加者の方からは、政府とNGOの取り組みについて、現在、対個人にはNGOが対応している面が多いが、政府も何か行動を起こすべき。それにNGOの働きかけが必要であるなら、ODAをNGOに使うなどの必要がある。政府とNGOの結びつきを考えないといけない。という意見が出ました。

これからも大阪事務所は、カンボジア、インドのみではなく、日本の子どもの置かれている状況についても子どもの権利条約を踏まえながら考えていきたいと思います。みなさんも何か疑問に思っていることや、一緒に考えたい事柄などがありましたら、是非大阪事務所までご連絡ください。学習会や、新しいイベントを一緒に作ってみませんか?
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大阪事務所ではイベントやブログに関する皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
お問い合わせはこちら↓↓
http://www.c-rights.org/access.html
毎週月・水・木曜日10時~16時に開所しています。
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大阪事務所一同
文責:アジジ暁子

フレンズ・ザ・レストランのご紹介

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Friends 3.jpg こんにちは、長島です。先週は、シーライツのパートナー団体である、フレンズ・チャイルドセーフセンターのマオさんのインタビューを掲載しました。今回はそのフレンズが直営するレストラン、「フレンズ・ザ・レストラン」をご紹介したいと思います。プノンペンに行く機会があったら、ぜひ寄っていただきたい、ストリートチルドレンの自立を支援出来るお勧めレストランです!

 

 フレンズは1994年の設立以来、カンボジアのストリートチルドレンの保護・教育・職業訓練などの活動を通し、社会復帰を支援しているローカルNGOです。250名のフレンズのスタッフは、毎月8,000人に及ぶ子どもと若者に、路上または施設で支援を提供しています。フレンズの統計によると、プノンペンには10,00020,000人の路上生活または路上で働いているストリートチルドレンがいて、その数は増えていると言われています。シーライツはフレンズの、虐待や性的搾取、人身売買から子どもを守るプログラム、チャイルドセーフネットワークを支援しています。

 

 2001年にオープンしたフレンズ・ザ・レストランは、かつてストリートチルドレンだった若者たちが調理や接客の職業訓練を受けながら働く、いわばオンザジョブトレーニングのためのレストランで、レストランの売上はフレンズの運営費に充てられます。ここでは"Student"というプリントが入ったTシャツを着た元ストリートチルドレンの若者が、"Teacher" Tシャツを着たサービス業のプロのスタッフからトレーニングを受けながら働いています。

 

  Friends 11.jpg  トレーニングのために設置されているレストランという言葉にまどわされてはいけません。私が初めてフレンズ・ザ・レストランに行った時、店内のカラフルでおしゃれな雰囲気、料理の美味しさもさることながら、一番にサービスのレベルの高さに感動しました!入口では店員が笑顔でお出迎えしてくれ、訓練中といえども接客マナーもサービスもプロ同然です。お水が少なくなると、すぐ注ぎ足しに来てくれ、料理がキッチンから出来上がると数人が早足で取りに行き、その迅速さに驚かされます。ウェイトスタッフの人数も多いので、常に誰かがテーブルに目を配っていてくれるのです。入口付近にあるキッチンの一部がガラス張りになっているので、生徒たちが一生懸命調理している様子も見えるようになっています。彼/彼女たちの働いている姿を見ていると、いつも真剣さや、頑張って働いている感じがひしひしと伝わってきます。このレストランに行き、逆境を乗り越えて頑張っている若者の姿を見ると、嬉しさと希望感で胸がいっぱいになります。

 

 さて、フレンズ・ザ・レストランのメニューですが、アジアと欧米料理を混ぜたフュージョン料理となっており、Gustav Auerさんというヨーロッパとカナダでシェフをしていた方が調理の先生を務めているそうです。

 

お店のお勧めメニューには以下のようなものがあります。値段はUS$3.5$4 (350円から400円程度)

 

Crispy Prawn Wontons(エビのクリスピーワンタン)                     

Grilled Fish with Salsa Verde (白身魚のグリル)               

Khmer Seafood Soup with Lime(クメール・シーフードスープ)     

Khmer Chicken Curry(クメール・チキンカレー)                

Coconut lime cake with passion fruit syrup(ココナッツライムケーキ)

 

 

Friends 2.jpg

写真は白身魚のグリル。

 

 個人的には、エビのクリスピーワンタンと白身魚のグリルはが、本当に美味しくてお勧めです!また、フレンズが経営するロムデンというレストランもあり、こちらはクメール料理専門店でが、少しフレンズより落ち着いた雰囲気となっています。もちろん、料理とサービスはフレンズ同様に素晴らしいです。

 

 調理・接客マナー以外にも自尊心や衛生について学んだ生徒たちは、訓練が終わるとフレンズと一緒に就職先を探し、巣立っていくそうです。プノンペンのレストランやカフェなどで卒業生たちが自立し、自信を持って、いきいきと働いている姿が目に浮かびます。

 

 より多くの生徒が卒業して活躍してくれることを願いますが、ここで皆さんに知って欲しいのが、施設で教育や職業訓練を受けながら生活しても、再び路上に戻ってしまう子どもも少なくないという現実です。かつてフレンズの施設で生活していて、路上に戻ってしまったストリートチルドレンに、フレンズがインタビューをして分かった理由として、①施設の規則が嫌、②路上に友達が居る、③施設で喧嘩をした、などが挙げられます。しかし一番の理由は路上で生活をしたり、働いていた方がお金になるということです。つまり、路上で物売りをしている子どもから何か買ったり、物乞いしている子どもにお金をあげたりする人たちがいる限り、路上を選んでしまう子どももいるということです。本当にストリートチルドレンを助けたいと思ったら、ストリートチルドレンについて活動をしているNGOを支援して下さい。フレンズレストランのような所で食事をするのも、その支援のひとつなのです。

 

 フレンズ・ザ・レストランの横には、職業訓練を受けている元ストリートチルドレンや、その親が作っている小物などを売っているFriends'n'Stuffというお店もあります。「The Best of Friends The Restaurant」というフレンズレストランのメニューレシピが載った料理本がそこで買えるのですが、先日この本を購入してクメール料理を作るぞ!と意気込んでいた私は、実は料理が苦手なので、「おいしそう・・・」と目を細めて眺めるだけのものになってしまっています。

 

フレンズ・ザ・レストランのサイト:http://www.mithsamlanh.org/ventures.php?id=12&catid=3

ロムデンのサイト:http://www.mithsamlanh.org/ventures.php?id=13&catid=3

 

虐待や性的搾取、人身売買から子どもを守る活動をぜひご支援ください!

詳しくは、http://www.c-rights.org/join/kaiin.html


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