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2009年10月アーカイブ

 

ブラジル会議 オンラインの被害resize 034 (2).jpg こんにちは。甲斐田です。

102日にカンボジアの少年たちの裸の写真を撮影した日本人男性の有罪判決の記事を紹介しました。

 

 これまでもカンボジアの子どものポルノ写真を撮影した日本人が何人か逮捕されていますが、ブログを読むと、同様のことをして取り締まられることなく日本に帰国した人は数多くいることが想像されます。

 

 昨年、ブラジルで開かれた「第3回子どもの性的搾取に反対する世界会議」では、日本で子どもポルノに関して2つの点において規制がされていないことが全体会議でも名指しで批判されました(注1)。

1つは、日本で、「子ども買春・子どもポルノ禁止法」により、子どもポルノを製造・販売することは禁止されていても、持っていること(単純所持)が禁止されていないということです。この「所持」が禁止されていないのは、主要8カ国(G8)の中では日本とロシアだけです(注2)。

 

 子どもポルノの被害は世界的に深刻な問題になっていますが、日本でも今年上半期の子どもポルノ事件の被害に遭った子どもの数は、218人に上り、過去最高となりました。

 

 ブラジル会議で日本が批判された2点目は、日本で子どもを性的に虐待する画像(マンガ、アニメ、ゲームなどの表現物)が規制されていないことです(アメリカ、ドイツ、フランスではすでに規制)。会議最終日に、「リオ協定」という宣言と行動計画が採択されたのですが、こうしたバーチャル画像に関しても、製造、提供、所持、閲覧などを犯罪と見なすことがその行動計画に盛り込まれました。

 

 また、2009916日に開催された、第12回国連人権理事会では、ブラジル会議のフォローアップの一環として、「児童の売買、児童買春、児童ポルノに関する特別報告者のレポート」が発表されました。

 

 このレポートのなかでは、子どもポルノの定義にバーチャルな画像や18歳以上が演じる擬似ポルノも含まれること、こうした画像を含む子どもポルノの所持・アクセス・閲覧についても処罰化すること、すべてのインターネットのプロバイダーへのブロッキング(注3)の義務化などが提言されています。加えて、インターネットには国境がなく、世界中のすべての子どもを保護するためには、国際的な協力関係の構築が必要であるとレポートでは指摘されています。そのほか具体的な提言として、各国政府に対し、「子どもを搾取するバーチャルな(仮想の)画像や描写を含む子どもポルノの製造、提供、意図的な入手および所持、また、たとえ子どもとの身体的な接触がなくとも、そのような画像の意図的な使用、アクセス、閲覧の処罰化」を含む法律の整備を求めています。

 

 103日、カンボジアを公式訪問された岡田外相と、カンボジアで活動するNGOの間で懇親会が開かれました。シーライツは、ほかのNGOとともに岡田外相へメッセージと資料を提出しました。一言メッセージでは、子どもポルノに関する規制強化を新政府に期待していることを伝え、より詳しい資料では、カンボジア政府が人身売買業者など子どもの人権を侵害する加害者を法にのっとって処罰できるように、法の執行力強化において日本政府がさらに支援することを要請しました。鳩山首相の新政権のもと、一日も早く法改正がなされ、カンボジアやほかの国で子どもがポルノの被害に遭うことがなくなることを願っています。

 

写真は、ブラジル会議でインターネット上の子どもポルノ被害について報告する人々です。©シーライツ

 

(注1)詳しくは、シーライツ発行の「子ども買春・子どもポルノ・子どもの人身売買をなくすために ~ブラジル会議報告書」をご覧ください。

http://www.c-rights.org/shiryou/book/index.html

 

(注2)これに対して、日本ユニセフ協会が中心となり、「子どもポルノ問題に関する緊急要望書」の署名活動など「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンを実施しています。シーライツも呼びかけ人・賛同団体としてかかわっています。

http://www.uni cef.or.jp/special/0705/index.html

 

(注3)ブロッキングとは、ネット利用者やNGOから問題サイトの通報を受けて警察がブラックリストを作り、それをもとにプロバイダー各社が接続を遮断する制度。

 日本の警察もこの導入を検討している。警察庁の「No!児童ポルノ」ページhttp://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/no_cp/ 

 

 こんにちは、筒井です。今回はストリートチルドレンについて、少し深く考えてみたいと思います。早速ですが、みなさんの中には、きっと以下のような経験をお持ちの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

「海外旅行中に、特に途上国の都市の路上で、物売りや物乞いをしている子どもたち―いわゆるストリートチルドレン―に会ったけれど、どう接していいか分からなかった。」

 

 私も学生のときに同様の経験をし、非常に大きなショックを受けました。過酷な環境で食べ物にも困っているのだから、売り物を積極的に買ったり、お金を恵むことはいいことだ。いや、お金をあげるのは倫理的によくないので、かわりに食べ物を渡すのがいいだろう。ストリートチルドレンを助けるとはどういうことなのか、いろんな意見や考え方があると思います。

 

 そこで、今回ご紹介したいのが、ストリートチルドレンの保護や社会復帰を目指して、彼らと共にユニークな活動を展開しているフレンズというNGOのチャイルドセーフ事業です。チャイルドセーフ・センターでマネージャーを務めるマオさんにお話を伺ってきました。(写真はマオさん。チャイルドセーフ・センターにて。)

 

*チャイルドセーフに関する情報は、以下のサイトをご覧下さい。

http://www.childsafe-international.org/CAMBODIA/CSCambodia.asp

 

Friends_Mao.JPG あなたならどうしますか?

 

「私たちは、子どもが危うい状況に置かれている場面をしばしば目にすることがありますが、問題はその危険性を認識できないこと、あるいは対処の方法を知らないことです。」チャイルドセーフ・センターのマオさんは、真剣な眼差しでこう話してくれました。

 

 カンボジアでは、観光産業の拡大に伴い、法の未整備や汚職につけこむかたちでセックスツーリストが流入しました。その中には多くの子ども買春者も含まれており、性的搾取の被害にあうリスクが高いのがストリートチルドレンです。また、路上生活を続けることは、健全な成長を妨げるような仕事に追いやられたり、教育の機会を奪われることにつながります。

 

 一般の旅行者でも気がつかないうちに路上での児童労働に加担してしまうことがあります。たとえば、物売りや物乞いの子どもに直面したら、お金はもちろんのこと、クッキーやキャンディなどの食べ物も渡してはいけないとマオさんは言います。子どもが路上で稼げたり食べていけることになり、子どもの路上生活を助長することになるからです。

 

「そういうときは、笑顔で話しかけ、チャイルドセーフ事業のことを教えてあげてください。もし知らない子どもがいたら、すぐにセンターまで電話してください。」

センターでは、カウンセリングや家族との再統合、刑事訴追、医療支援、補習授業、職業訓練など、緊急に必要なサポートや適切なサービスの紹介を行っています。また、観光客を対象に情報提供を行い、ストリートチルドレンを助ける方法を伝えています。

 

 ストリートチルドレンを性的搾取や児童労働などの様々な危険から守るために、フレンズは旅行者向けに7つのアドバイスとホットラインの番号を載せたリーフレットを配布しています。また、旅行者と接する機会の多いホテル、レストラン、インターネットカフェ、タクシードライバー、旅行代理店などを対象に研修を提供し、ネットワークを構築することによってストリートチルドレンを取り巻く様々な危険を取り除く活動に努めています。トレーナーは各業者の職場に直接赴き、実地研修を行います。研修を終えた業者たちは、認定メンバーとしてフレンズのウェブサイトなどで紹介されるようになり、利用者の獲得につながります。C-Rightsは、旅行者向けリーフレットの日本語版作成と研修費を支援しています。

 

「子どもにとって危険なことに注意を払い、どうすれば子どもを守れるのか、しっかりと判断することが重要です。」2007年にオープンしたセンターは、心のこもったスタッフに支えられ、今日も活動に勤しんでいます。

 

ストリートチルドレンを助けるとはどういうことなのか、みなさんの答えは見つかりましたか?

 

1日30円からの国際協力・マンスリーサポーターお友達紹介キャンペーン実施中!

http://www.c-rights.org/join/monthly.html

子どもの権利条約採択20周年記念事業
「子どもたちと世界を変える日」


おとなは、今も子どもの味方ですか?

 

生きていくために誰もが当たり前にもっているもの。
ー権利ー
おとなだけでなく、子どもにも権利があります。
私たちの住む社会で、子どもの大切な権利は、きちんと守られているのでしょうか。
国連での採択から20年を迎える今、もう一度「子どもの権利」について考えてみませんか。

 

●大阪会場

日時: 2009年12月4日(金) 18:30~21:00
場所: ドーンセンター 4階大会議室1
   http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
   (京阪「天満橋」駅東口1番出口より徒歩5分)
対象: 一般
参加費: 一般1,000円、会員・サポーター・大学生800円、高校生以下500円
定員: 65名(先着順)

お申し込み・お問い合わせ:
(特活)国際子ども権利センター大阪事務所
TEL&FAX: 06-6462-6735
Email:osaka@c-rights.org
 


●長崎会場

日時: 2009年12月5日(土) 18:30~20:30
場所: アルカス佐世保 中会議室
    http://www.arkas.or.jp
   (JR線佐世保駅より徒歩5分)
対象:一般
参加費:一般1,000円、会員・サポーター・大学生800円、高校生以下500円
定員:50名(先着順)

お申し込み・お問い合わせ:
(特活)国際子ども権利センター東京事務所
 電話:03-5817-3980 FAX:03-5817-3980
 WEBでのお申し込みはこちらから 


●講演内容
代表理事 甲斐田万智子
 「国連子どもの権利条約20年をふり返って~世界を変える子どもたちとおとなの責任」
 
カンボジア事務所長 筒井博司
 「子どもの権利から見たカンボジア~子どもにやさしい社会を目指して~」


●お申し込み方法
参加希望イベント名、参加希望地区、お名前、ご連絡先を明記のうえ、Eメール、またはFAXにて事前にお申し込みください。
※定員になりしだい締め切らせていただきます。お申し込み多数の場合は先着順とさせていただきますのでお早めにお申し込みください。

●協力
財団法人ゆうちょ財団

●後援
財団法人日本ユニセフ協会・社団法人子ども情報研究センター・長崎新聞社・社会福祉法人大阪ボランティア協会・特定非営利活動法人関西NGO協議会

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