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【 報告 】

2011年2月11日から17日まで、シーライツ◇カンボジアスタディツアーが実施されました。
今回は、社会人2名、学生6名の合計8名が参加しました。

出発の朝、成田空港はみぞれ混じりの冷たい雨が降っていましたが、その6時間半後、到着したベトナム・ホーチミンは30℃を超える暑さ。
陸路で国境を超え、カンボジアに入りました。

 

  国境.jpgベトナムとの国境沿いのスバイリエン州は、その立地と貧困からホーチミンへ出稼ぎにでる村人が多く、子どもも例外ではありません。
出稼ぎは、人身売買や児童労働の危険が高いだけでなく、子どもたちの教育の機会を奪ってしまいます。
こういった問題を子どもたち自身が学び、身を守ることができるようエンパワーする取り組みを視察しました。

 

 

SBPN.jpg農村の視察のあとは、首都プノンペンに移動し、買春宿などで性的搾取の被害にあった女性たちが困難を乗り越え社会復帰し、子どもを育てながら働いている縫製所を訪問しました。

 

   また、ストリートチルドレンを職業訓練などを通じて直接支援しながら、一方で地域のおとなや観光客をも巻き込み、子どもたちをさまざまな暴力の危険から守るネットワークづくりに取り組むNGOを訪問しました。

そして、アンコール遺跡群の観光!

 

  アンコールトム.jpgカンボジアの子どもたちが直面する深刻な問題に心を痛めたり、子どもたちの輝く笑顔に励まされたりと深く心を動かされた5泊7日でした。


次回のスタディツアーは2011年夏に実施予定です。

今年もシーライツにご理解・ご支援をどうもありがとうございました!

おかげさまで、今年は認定NPO法人を取得することができ、2010年5月16日より、シーライツへのご寄付は「特定寄付金」とみなされ、寄付金控除が受けられるようになりました。個人であれば所得税や相続税が、法人であれば法人税が優遇されます。(詳細は、こちらをご覧ください)

今年はスバイリエン州で新たに4つの地域(コミューン)で活動を開始し、児童労働や子どもの人身売買をなくすための学校を拠点とした子どものネットワークを10、地域のリーダーのネットワークを4つ新たにつくることができました。
2006年からスバイリエンで始めた活動の結果、これで学校のネットワークは合計40になり、ネットワークメンバーの子どもたちの数は426人になりました。また、地域のネットワークの数は11になり、ネットワークメンバーの地域リーダーの数は278人になりました。こうしたメンバーたちのおかげで、これまで地域住民や子どもたち27,772人に子どもの人身売買などの知識を伝えることができました。また、2006年以来、牛を支給し、家庭菜園の技術支援をおこなった家族は合計85家族になり、学用品やお米を支援できた少女たちの数はのべ320人になりました。

カンボジアのストリートチルドレンを守る活動においては、旅行者向けのリーフレット(トラベラーガイド)を4万部印刷し、大使館などの協力を得て、この冬から春にかけて旅行する人たちに向け配布しています。

また、アフェシップで職業訓練を受ける女性や洋裁で自立した生活をあゆむ女性たちには保育室を運営することで支援を継続することができました。以下は、応援した一人の女性の声です。

「子どもを世話してくれる親や親戚が近くにいないので子育てが大変ですが、経験豊富な保育士のソーダさんが母親のように面倒を見てくれるのでとても助かります。毎日子どもの笑い声を聞きながら、安心して仕事をすることができ、平和で温かく幸せな時間を過ごすことができています。仕事に集中できるだけでなく、子どもが健康で日々賢く成長していくのを見ることができることは、この上なく嬉しい贈り物です。」

来年も役員、スタッフ一同、カンボジアの子どもたちを守るために一生懸命活動してまいりますので、どうぞ引き続きご支援、ご協力をお願いいたします。

国際子ども権利センター代表理事 甲斐田万智子

9月27日(月)にカンボジアから一時帰国中の中川香須美氏(プノンペンのパンニャサストラ大学講師)を講師としてお招きし、早稲田大学「人権と開発」研究会との共催でセミナー「カンボジアで買われる子どもたち~私たちにできること」を開催しました。

DSCF1980.jpg

まず最初にシーライツが開発したシナリオにそってワークショップを行いました。くず拾いをしている子どもが、身体を売って稼がないかと路上の仲間の一人から誘われるというストーリーを読み、子どもがどんな答えをするかをグループで考え、発表してもらいました。

DSCF1983.jpg

そのあと、中川さんから、現在のカンボジアの子どもの人身売買についてお話いただいたのですが、人身売買の被害に遭った少女や女性について聞き取り調査などの現場の声や具体的事例も交えていただきました。

DSCF1982.jpg


以下は参加者の感想です。

◇私は今、高校でカンボジアの児童買春について課題研究のレポートを作成しています。「闇の子どもたち」を見て、こんなことが現実にあるのか?とショックと驚きで調査を始めました。私たち高校生がまずできることは、この現状を人に伝えていくことだと思いました。ありがとうございました。

◇具体例がいくつもあり、分かりやすかったです。同時に、たくさん胸が痛む思いをしました。もっと時間があれば、もっと具体例を聞きたかったです。以前、タイの事例を調べたことがありますが、送り出し、中継、受入国であるという構造が同じですね。法の下に搾取が水面下で行なわれているということも同じですね。今回のお話のように、地道な努力が、少しずつ状況を改善していくのだと思います。「私達に出来ること」広めること、微力ながらサポートすること、これからも続けていきます。

◇実際にあった話などをして下さったので、状況が掴みやすく理解しやすかったです。グループワークをすることで、真剣にカンボジアの問題について考えることができました。



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