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2.子どもが関わる(関わることのできる)範囲を明確にしておく
子ども参加の位置づけと目的に照らして、子どもが関わる(関わることのできる)範囲を早い段階で明確にしておくことも重要です。どんな団体・事業にも、それぞれの趣旨・目的、一定の意思決定手続、決まった予算とスケジュール、こなさなければならないさまざまな実務、用意できる人的・組織的体制の限界があります。これらのうち、(a)どの部分については子どもの意見で変えられる(変えられない)のか、(b)どの部分については子ども参加がどうしても必要(なるべくあったほうがいい)のか、(c)どの部分についてはおとなが完全に担当するのかといった点について、あらかじめ検討・確認しておかなければなりません(意思決定手続については4でさらに詳しく述べます)。
そうすることにより、その場の思いつきや流れで「ここは子どもに参加してもらおう」と決めたりして、子どもに戸惑いや無理な負担を強いなくてもすむようになります。また、さまざまな期待をもって参加する子どもたちが、あとから「話が違う」という思いを抱かないことにもつながります。
このようにして、できないことについては、気軽に約束したり、できるという期待を抱かせたりしないことが大切です。また、できる(やってもらう)と約束したことについては、きちんとその約束を守っていく必要があります。たとえば、シーライツ(当時JICRC)のJFCキャンペーンの最中、事務局長(当時)から子どもに「子どもたちが参加するキャンプでスピーチをしてほしい」とお願いしたことがありました。このお願い自体、子ども参加についてのしっかりとした方針にもとづいたものではなかったのですが、けっきょくキャンプではスピーチの時間をとることができず、本人に何の断りもなく発表の時間を設けませんでした。こうしたことは、せっかく準備をしてくれた子どもの労力を無駄にし、心を傷つけるものでした。
一方、子どもが関わる(関わることのできる)範囲を固定的に考えないことも重要です。参加した子どもたちの希望によって事業の趣旨・目的を変更することも、場合によっては適切かもしれません。また、予算や人的・組織的体制についても、おとなが子どもと協力しながらがんばれば広げることができるかもしれません。頭から可能性を閉ざしてしまうのではなく、「本当にできないのか、可能にするためには何が必要か」という点について柔軟に考えてみることも求められます。
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