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4.意思決定の手続をはっきりさせるとともに、その情報の共有と合意形成のプロセスを大事にする
意思決定の手続(だれが、いつ、どのように、何を決定するのか)をはっきりさせ、情報の共有と合意形成のプロセスを大事にすることは、民主的な運営を進めていこうとする組織にとって基本的なことです。子ども参加を進める場合でもそのことは変わりませんし、むしろいっそう民主的な手続・運営を大切にすることが求められます。
だれがどこまで物事を決められるのかについては、あらかじめ子どもたちを含む関係者全員と検討・確認しておかなければなりません。最終的な決定を行なう機関(理事会・運営会etc.)にも、子どもが複数参加していることが望ましいでしょう。ただし、そこに参加する子どもが圧迫感を覚えて言いたいことが言えなくなったりしないよう、5で述べるような配慮を充分にしなければなりません。また、そこで子どもが述べる意見が、子どもたちのあいだの話し合いを通じて子どもたちの代表として述べられているものなのか、その子ども個人の意見なのかをきちんと区別することも必要です。他の子どもたちから、オブザーバーとして参加して傍聴・意見表明したいという要望があれば、特段の事情がないかぎり受け入れるべきでしょう。
決定権のありかがはっきりしたからといって、決定権を持っている人(機関)が自由に物事を決めていいということにはなりません。判断を行なうために必要な情報をできるかぎり共有し、それぞれの意見を集約しながら合意を形成していくことが必要です(ただし、情報の共有にあたってはプライバシーの保持などにも配慮することが求められます)。
とくに、子どもに重要な影響を及ぼす決定については、参加している子どもたち全員の意見をきちんと聴き、できるかぎり全員の理解を得られるような形で決めることが重要になります。また、決定事項については、話し合いのプロセスに参加できなかった子どもたちも含めて、そのように決まった経過と理由を説明することが求められます。たとえばシーライツ(当時JICRC)では、JFC支援プロジェクトの「子ども会」の会費を決定するにあたって、子どもたちと充分に議論せず形式的に意見を聴いただけで、運営会で決定してしまったことがありました。また、その会費を設定した理由についても、充分な説明をすることができませんでした。
合意形成のプロセスを大事にするためには、そのためのルールを確認・共有しておくことも大切です。たとえば、何か企画を提案するときには企画書の形にまとめて提出するという原則を決めておくと、おとなの側からの提案も子どもたちからの提案も具体的に議論しやすくなります。「ナマスカーラ」を進めていたときには、こうした原則を確認・徹底できなかった面がありました。なお、企画書に不備があっても、それをよりよいものにしていくという方向で話し合いをすることが大切です。また、多数決は基本的に避け、全員が納得できるような結論に達することを目指すべきでしょう。少数意見を大切にするという原則を踏まえ、会議の冒頭に「話し合いのルール」を確認しておくことも有益です。
*「話し合いのルール」の例
-発言するとき:一人で長く話さない、反対意見が出しにくくなるような威圧的態度をとらないetc.
-発言を聴くとき:発言者に集中する、話を聴いていることが相手に伝わるよう心がける(うなづきながら聴くなど)etc.
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