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8.効果的な子ども参加を可能にする充分な組織的体制を整える
これまで述べてきた原則を守りながら子ども参加を進めていくためには、それだけのしっかりした組織的体制を整えておくことが不可欠です。子ども参加には、それをサポートするおとなの側に充分な時間と余裕がなければなりません。そのため、必要なスキルを備えた人材を充分な人数だけ確保すること、役割分担をはっきりさせること、無理なスケジュールを立てないことなどが大切です。
シーライツ(当時JICRC)では、このような体制を充分に用意することができなかったため、ただでさえ業務に忙殺されている一部のおとなに過重な負担を強いることになりました。そのため、「忙しい」などの理由で子どもに充分に対応できないこともありました。子どもに充分な対応を行なうことをきちんと業務の一環として位置づけること、その担当者を支える体制を組んでおくことが欠かせません。子ども参加をサポートする担当者が他にも多くの仕事を抱えすぎたり、そのようなサポートをボランティアだけに依存したりすることは、参加する子どもたちにしわよせを強いる可能性があります。
また、継続的な事業として子ども参加を位置づける場合には、事業の持続可能性について現実的な見通しを持っておくことも必要です。
シーライツ(当時JICRC)では中期的な展望を持って子ども参加を進めようとしましたが、子ども参加に関してさまざまな問題が生じたため、結果的に、参加してくれた子どもたちに活動を続けていく機会を保障することができなくなりました。継続しようと集まっていた子どもたちには、非常に申しわけなく思っています。
参加の権利は子どもの権利条約を構成する権利概念のうちの、主要なものの一つです。子どもの権利条約の理念に基づいて子どもたちの状況をより良くしていこうと活動する時、その子どもたちには参加の権利が当然保障されるものと考えられます。
しかし一方で、5.で指摘しているように子どもには特有のニーズがあり、そのようなニーズへの配慮なしに子ども参加を実践するのは、子どもを傷つけることにつながります。
私たちには、理念をどのように実現するのかが、問われています。
ここまで述べてきた反省の一つひとつは、その実現に資するものだと信じています。
(2003年11月18日 国際子ども権利センター)
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