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C-Rights シーライツで「つの」と一致するもの

新自助グループ結成!

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こんにちは、長島です。シーライツは、ベトナムとの国境に位置するスバイリエン州で現地パートナー団体HCCと共に、子どもの人身売買・児童労働防止プロジェクトを実施しています。ベトナムに隣接したチャントリア郡で、今年度は新たに4つの地域を活動地として選びました。先週、今年結成した収入向上支援家庭からなる自助グループを訪問してきたので、みなさんにご紹介したいと思います。

 

スバリエン州では、特に農閑期に生計手段を求めて多くの人がベトナムや国内の都市部に出稼ぎに行きます。出稼ぎには、仕事を紹介してくれた人からだまされたり、労働搾取・性的搾取の被害にあってしまうという危険がともないます。子どもも親の出稼ぎに同伴したり、家計を助けるために、働きに出されたりすることで教育の機会が奪われ、児童労働や人身売買の被害にあうリスクにさらされています。新しい事業地である4つの地域は、ベトナムに出稼ぎに行き、カンボジアへ送還されてくる子どもの数が多い地域です。

 

それらの被害を防止し、子どもたちが学校に通い続けることができるように、シーライツは、1)子どもの権利、児童労働、人身売買などについての啓発活動、2)貧困家庭への収入向上支援、3)通学支援を実施しています。

 

 

 

DSCN8892.JPGのサムネール画像 

 

©シーライツ

自助グループメンバーとシーライツの会合のようす。

 

今年度は各コミューンに10家庭、計40家庭(合計241人)を新たな収入向上支援の対象家庭として選定しました。支援家庭の選定基準は、1)低収入、2)子ども(特に娘)の数が多い、3)通学中の娘がいる、4)牛を含む家畜がいない(または少ない)、5)家屋の状態が悪いなどです。なぜ娘かというと、カンボジアでは特に娘が家計を助けるという文化的背景があり、学年があがるにつれ、女子の退学率が男子に比べて高くなるからです。

 

対象家庭には、牛や野菜の種が支給され、牛の飼育や農業・野菜栽培に関する研修を実施して収入向上を支援します。対象家庭は、10家庭からなる自助グループを結成し、グループごとに支給されたかんがいポンプを一緒に使い、野菜を栽培し、貯蓄組合も運営します。

 

貯蓄組合は、メンバーから投票で選ばれたグループリーダー、会計係が中心になって運営を行います。グループによって異なりますが、だいたい、各メンバーが毎月5,000リエル(120円程)を貯蓄し、貯まったお金はメンバーが2%の利率で、無担保で借りることができます。対象地域には、マイクロクレジットの銀行がいくつかありますが、そこでお金を借りるためには土地などの担保が必要であり、利率は約3%。返済が遅れた場合の罰金は1日につき8,000リエル位(180円程)とわりと高額です。メンバーは、食べるお米がなくなったとき、家族や家畜が病気になったとき、肥料を買うときなどに、自分たちの貯蓄組合からお金を借りたいと話してくれました。

 

DSCN8900.JPG 

 

©シーライツ

 

自助グループメンバーとHCCスタッフ。赤いシャツを着た女性がグループリーダーです。

 

DSCN8906.JPG 

 

 

©シーライツ

支給された牛と、自助グループの家庭

 

牛は支給するだけでなく、2頭目の子牛が生まれたら、その子牛を母牛と共に返してもらい、1頭目の子牛だけをそのまま飼ってもらいます。牛は耕作の手伝いをして労働力となったり、生まれた子牛を売ることで収入向上につながります。今まで牛を飼ったことがないという自助グループメンバーは、研修で牛の飼育方法を学んだと嬉しそうに話してくれました。

 

DSCN8920.JPG 

 

©シーライツ

 支給された牛と、自助グループの家庭

右の男性がグループリーダーです。

 

さて、これからは化学肥料を使わずに市場で売れる野菜の栽培方法や、堆肥の作り方などの農業研修が始まります。新しい事業地の、2の地域では地下水の水質が悪いため、ポンプは使わず、溜め池の水を野菜栽培に使うそうです。ちなみに生活用水は、雨水をなべなどに溜めて、飲み水や料理に使っています。乾季で雨が降らない時は、ベトナムから水を購入しなければいけないとのこと。

 

DSCN8910.JPG 

 

©シーライツ

この溜め池の水は、汲み上げて洗濯水として使っています。

みなさま、こんにちは。シーライツ代表理事の甲斐田です。

本日は、皆さまにご報告があります。過去7年間、カンボジアとタイに滞在してきましたが、今月初めに帰国し、今後は日本で活動することになりました。


カンボジアにおける子どもの人身売買、性的搾取をなくしたいとカンボジア・プロジェクトを始め、プノンペンにシーライツの事務所を開設したのが、2003年のことでした。

最初は、カンボジアのパートナーNGOを選ぶことから始めました。シーライツと同じように子どもの権利をベースにして活動しているNGOはどこか、児童労働や性的搾取、人身売買などの子どもの権利侵害をなくそうと活動しているNGOはどこかを探しました。その前年にカンボジアを初めて訪問したとき、予想以上に子どもの参加の権利を重視して活動しているNGOがあることを嬉しく思っていたのですが、それらのNGOと話し合いをもちました。


■カンボジアで出会った子どもたち

その後、パートナー団体の選択基準を定め、4つのパートナーを選択し、子ども中心で活動している事業の支援を始めました。カンボジアは目上の人を敬う文化。目上の人に対してはなかなか意見を言うことが難しい国ですので、子どもたちが活動を通じて意見を言ったり情報を伝えることはかなり大変のようでしたが、活動を始めるとそんな中でも勇気を出して活動する子どもたちがたくさんいました。

また、そんな子どもたちが主体となって活動することを応援し、温かいまなざしで見守る地域のおとなにも出会いました。

一方で、貧しさから親によって出稼ぎに出される子どもたちは後を絶ちませんでした。私たちが2006年から活動を開始したスバイリエン州では、特にベトナムに物乞いに行かされる子どもたちがたくさんいます。

事業を続けるなかで、厳しい状況においても子どもたちが学校をやめずに物乞いにも行かなくなっているという成果が出てきていますので、それを今後少しずつお伝えしていきたいと思います。

アフェシップの依頼を受けて始めた保育サービス支援事業も5年がたちました。さまざまな事情で性的搾取の被害に遭い、子どもができた若い女性たちが、別の道を歩むために職業訓練を受ける際に保育室は欠かすことができないものとなっています。

さらに、昨年からは、職業訓練を受けて洋服をつくりながら経済的に自立して暮らしているアフェシップ・フェアファッションという洋裁所の女性たちの保育サービスも支援することができるようになりました。

2004年からはストリートチルドレンをセックスツーリストから守る活動をフレンズ・インターナショナルを通じておこなってきましたが、今年は、現地の活動を支援するのではなく、日本からカンボジアへ旅行する人たちを対象にしたキャンペーンを行う予定です。旅行の際に物乞いや物売りをしている子どもと出会ったとき、どういう行動をとれば子どもたちの権利を守ることができるようになるかを示すリーフレットを配布します。このキャンペーンについてもブログでご紹介していきたいと思います。

現在、プノンペン事務所には、日本人スタッフ二人とカンボジア人スタッフが日夜、カンボジアの子どものために励んでいます。カンボジアでプロジェクトを始めた当初は、日々の業務をこなすことで精いっぱいでしたが、最近では、村人、子どもたちのニーズをきちんと把握し、現地の社会福祉局とも話し合いをしながら、必要なことを見極め、将来の計画を立てつつ事業を進めることができるようになりました。

また、私の海外滞在中、東京事務所や大阪事務所でも、ボランティアの方々やスタッフが留守をしっかりあずかって事務所を運営してくれました。特に総務のスタッフがきちんとした会計業務を行ってきてくれたことが、今回の認定NPO法人としての認可にもつながりました。


■新しいビジョンとミッション

現在、シーライツでは中長期計画を立てているところですが、6月26日に開催した総会後の理事会でもどんな活動をめざすか、どんな団体になることを目指すかを理事とスタッフでカンボジア事務所ともスカイプでつないで話し合いました。

昨年度、シーライツはビジョンとミッションを新しく策定しました。
ビジョンとしてめざす社会として新しく決めたのは、以下のような社会です。

・すべての子どもが伸びやかに育ち、「ちから」を発揮することができる社会
・すべての子どもが生まれてきてよかったと思える社会
・すべての子どもの権利がまもられる社会

そして、カンボジアでも日本でも子どもが苦しいとき、つらいときには声を上げることができ、それに対しておとなが子どもの声に応えていけるような社会をめざして、活動していきたいと思っています。


■今後に向けて

このような社会をめざしてきちんとした活動をおこなっていくためにもいい組織づくりが大切ですが、組織づくりのカギはコミュニケーションだと最近ますます感じています。甲斐田の帰国を機に今後は団体内部でのコミュニケーションをまずしっかり図り、そして、支援者のみなさまともじっくりコミュニケーションをとっていきたいと考えています。

正会員のみなさまには、総会資料として今年度の予算書を送らせていただきましたが、今年は特別に厳しい財政難となっております。会員のみなさまの中で、まだ会費を支払っていらっしゃらない方は何卒、ご継続をお願いいたします。また、今年は、マンスリーサポーターを100名に増やすことをめざしています。

どうか、まわりの方々にマンスリーサポーターへのご協力をお願いしていただければ幸いです。今年4月に認定NPO法人となり、シーライツへのご寄付が税控除を受けられることになりましたので、この機会にぜひ支援者の方々を増やしていきたいと思います。

みなさまのご理解ご協力をどうぞよろしくお願いします。

甲斐田万智子

6月1日、「国際子どもの日」のイベントに参加!

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子どもの日マーチングバンド会場を彩る子どもたちのマーチングバンド©シーライツ

 

はじめまして、こんにちは。去年の12月からシーライツで働いているカンボジア人スタッフのティム・チョムロンといいます。今年は雨季に入ってもなかなか雨が降らず、5月はとても暑い日が続きましたが、最近になってようやく雨が降り始めました!これでちょっとずつ涼しくなってくると思います。

さて、日本では55日が子どもの日だと聞いていますが、カンボジアでは61日に祝います。1925年にジュネーブで開かれた「子どもの福祉世界会議」で、61日が国際子どもの日と決められたからです。今年も、カンボジア政府は子どもの日を祝うイベントを、61日に国立教育研究所で開催しました。そのイベントに筒井とともに招待されたので、当日の様子をお伝えします。

 

カンボジアから児童労働をなくすために、ご支援ください!

詳しくは、http://www.c-rights.org/join/donation.html

  子どもたちの代表スピーチ

子どもたちの代表スピーチ©シーライツ

 

このイベントは、子どもの日だけでなく、612日の「児童労働反対世界デー」のキャンペーンも含めて実施されました。イベントには、メン・サムオン副首相や社会福祉省の大臣をはじめ、ILO(国際労働機関)やユニセフからも代表が出席しました。もちろん、会場は多くの子どもたちで埋めつくされ、私たちのように子どもの支援に取り組んでいるNGOも招待されていました。会場にはエアコンがありましたが、時間がたつにつれて参加者の熱気でどんどん暑くなっていきました。会場には1,000人以上の参加者がいたように思います。

 

イベントは国歌斉唱から始まり、次にまだ5歳くらいの子どもたちが見事なダンスを見せてくれました。続いて、各団体の代表者のスピーチに入りましたが、ILOの代表は「カンボジア政府と協力して、2016年までに最悪の形態の児童労働をカンボジアからなくします」と力強く宣言しました。シーライツもその目標達成に向けて、これからも努力し続けていきます。

 

子どもたちの代表もスピーチを行いました。中学生ぐらいの女の子でしたが、61日をカンボジアの休日にすることを政府に対して堂々と提案していました。そうすることによって、子どもが直面している問題に国民全体が注目するいいきっかけになるからだそうです。しっかり前を向いて、はきはきとしたすばらしいスピーチでした。

 

最後に、メン・サムオン副首相のスピーチでは、子どもをタケノコにたとえ、子どもたちがすくすくと育つために、子どもたちが学校に行けるようにすることに全力を尽くすと述べられました。また、子どもたちの提案については、「フンセン首相にしっかりとお伝えします」と約束してくれました。

 

イベントでは、子どもたちの明るくいきいきとした表情が見られました。カンボジアでは、家の構造にたとえると、子どもは大黒柱であると考えられています。家の中央にあり、最初に建てられる柱だからです。つまり、カンボジアの未来と子ども自身のためには、子どもたちがすくすく育っていけるような環境を整えることが先決です。危険で有害な仕事をさせられずに、学校に行って勉強し、友だちと遊べるような環境です。残念ながら、まだカンボジアには学校に行けずに働いている子どもたちがたくさんいます。

 

また、幼いころ受けた傷はなかなか治らず、おとなになってからの生活にも影響するので、障害児や孤児に対する差別や偏見をなくさなければなりません。まずは身のまわりでできることから私たちは始めるべきでだと私は思います。カンボジアの将来のためにも、子どもがいつも笑顔でいられるように、4つの基本的な子どもの権利が尊重され社会を目指して、これからもシーライツでがんばっていきたいと思います。

 

2010年春 シーライツ・カンボジア・スタディツアーの報告~Part 1~

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こんにちは、長島です。315日から22日まで第9回シーライツ・カンボジア・スタディツアーが実施されました。日本より学生の方3名と、社会人の方2名が参加して下さり、シーライツの現地パートナー団体事務所やプロジェクト地を訪問しました。今回はその際に参加者の方々から出たQ&Aの一部を中心にレポートしたいと思います!

 

1日目は、現地パートナー団体HCCとの協働で行っている、子どもの人身売買・児童労働防止プロジェクト実施地であるスバイリエン州コンポンロー郡を訪問しました。スバイリエン州はカンボジアの南部の州で、ベトナムとの国境近くに位置しています。2009年度からの新しい事業地であるコンポンロー郡は、スバイリエン州のなかでも特に、ベトナムに物乞いの出稼ぎに出される子どもが多く、いつも子どもたちは人身売買や児童労働の被害に遭うリスクにさらされています。

 

SBPN訪問】

 コンポンロー郡の小・中学校で昨年の10月に結成されたばかりの、10名の子どもたちと2名の教師による学校単位の人身売買・児童労働防止ネットワーク(School Based Prevention Network=SBPN)を訪問しました。このネットワークは、子どもの権利や、出稼ぎによる人身売買の被害にあう危険性、児童労働の定義などについて研修を受けた子どもたちで構成されています。訪問時には、クサエ小・中学校の5年生から7年生のSBPNメンバー20名が教室に集まって、メンバー同士で、自分たちが学んだことや、SBPNではどのような活動をしているかグループディスカッション後に発表をしてくれました。

 

 

SBPNメンバー.JPG SBPN_グループディスカッション.JPG 

グループディスカッションをしているSBPNメンバーの様子 ©シーライツ

 

Q:研修ではどのようなことを学びましたか?

A:ドメステッィクバイオレンス、出稼ぎ、人身売買業者の騙しの手口、麻薬やアルコール、たばこの危険性について学びました。

A:児童労働が勉強の妨げになるのに対して、家の仕事を手伝うことはそうならないことも学びました。

A:人身売買の加害者は15年から20年の刑罰を受けることも学びました。

 

QSBPNではどのような活動をしていますか?

A:メンバーで集まってミーティングをしたあと、学校や家の近所で、他の生徒や友達、近所の人に対して子どもの権利、人身売買、人身売買業者の騙しの手口などについて啓発活動をしてます。そしてそれを記録して、校長先生や先生に報告しています。

AHCCから受けた研修で学んだ内容を、先生と一緒におさらいしたりしてます。

 

Q:活動をするなかで、困難なことはありますか?

A:自分より年上の生徒に学んだ事を伝えようとしても、「年下の言うことなんて信じない。」と言われてしまった。ポスターとか、教材とかあるともっと信じてもらえると思う。

(シーライツでは、人身売買に関するポスターを作成し事業対象地に近日中に配布するので、SBPNの啓発活動にも役立つかと思います。)

 

Q:今後のSBPNの活動計画を教えて下さい。

ASBPNの活動をずっと続けたい!

A:活動内容を改善したい。

ASBPNをエンパワーしたい。

 

 少し緊張しながらも、はきはきと誇らしげに発表してくれるメンバーの姿を見て、参加者の方々は感心されていました。参加者の一人が代表して「これだけのことをみんなの前で発表できるのはすごいことだと思います。一生懸命活動していて素晴らしいですね、活動を続けて他の子どもが被害にあわなくなるように頑張って欲しいです。」と励ましのメッセージをメンバーに投げかけてくれました。

この後のランチは、村の家庭で魚料理をいただき、カンボジアの家庭料理は美味しい!との反響でした。そして庭で食用として煮ていたアリ(結構大きめ)を試食するチャレンジャーな参加者の方もいてたくましさを感じました!

 

【通学支援】

 人身売買や児童労働の被害に遭うリスクの高い貧困家庭の少女を選定し、制服、カバン、学用品、米などを支給して通学の支援を行っています。2006年度から学用品はのべ180名に、米はのべ220名に支援していますが、2009年度に新たに支援を受けた50名のうち、5歳から12歳、1年生から12年生の9人の少女がある家庭に集まってくれてインタビューに答えてくれました。

 

奨学金インタビューの様子.JPG 

 

インタビューの様子©シーライツ

 

Q:通学支援でもらったもののなかで何が一番嬉しかったですか?

A:全部!(同じ回答が他の子たちからも・・・)

A:制服!

 

Q:何をすることが好きですか?

A:勉強!(同じ回答が他の子たちからも・・・)

 

Q:将来は何になりたいですか?

A:先生。(同じ回答が他の子たちからも・・・)

A:会社員。

近くに座っていたお母さんたちから、子どもになって欲しい職業らしき発言が飛び交い始め、HCCスタッフが、「子どもたちに発言させてくださーい!」と介入。

 

Q:先生以外でしたい仕事は?

A:プノンペンの縫製工場で働きたい。

Q:学校に行く以外の時間は何してますか?

A:読書。

A:家の手伝い(家畜の世話、水汲み、子守、畑仕事、料理、皿洗い)

参加者の方から「えらいね!」の声。

 

Q:牛の世話したことないんですが、どんなことするのですか?

A:牛を餌があるところに連れて行きます。

A:暑い時は、牛に水をかけて水浴びさせる。

 

Q:今まで学校に行くのを辞めたことがありますか?

A3人があると回答。

Q: なぜ辞めたのですか?

A:忙しかったからです。

 

 

奨学金集合写真.JPG 

インタビューに答えてくれた通学支援家庭©シーライツ

 

カンボジアの、特に農村部の子どもはとてもシャイな子が多いのですが、初めての外国人との会話で、とても緊張している様子でした。もう少し長く時間を一緒に過ごせたら、打ち解けてくれたかなと思いつつ、次のインタビュー先へ。

 

 

【収入向上支援】

 人身売買・児童労働の被害に遭うリスクの高い少女がいる貧困家庭を、収入向上支援の対象として選定し、牛の貸出し、牛の飼育方法、農業技術や家庭菜園方法の研修・指導、灌漑ポンプと井戸、野菜種の支給を行っています。また、市場の高利貸しから高い金利でお金を借りずに済むように、貯蓄組合兼自助グループを作っています。2009年度に新たに支援を受けた20家庭のうち3家庭の母親と子どもが、ひとつの家庭に集まって話をしてくれました。

こちらでは、冗談も交えた自己紹介から始まり、和気あいあいな雰囲気でスタート。

 

 

IG 集合写真.JPG 

インタビューに答えてくれた収入向上支援家庭©シーライツ

 

Q:収入向上支援を受けてからどのようなことが変わりましたか?

A:野菜の栽培方法を学び、自宅で栽培した野菜を市場で売り、現金収入を得ることができました。

A:たい肥の作り方を教えてもらったので、買わなくてよくなったので助かっています。

A:お金の貯め方を学びました。

 

Q1日をどんなふうに過ごしますか?

A:朝早く起きて、野菜に水をまいたりしています。そして子どもを学校に行かせる準備をして、忙しい時は、朝ごはんを食べる時間もありません。お昼には子どもの食事をさせて、午後は家事をして過ごします。

A:ベトナムとの国境沿いで、兄弟と一緒に一日中たばこやお酒を売っています。働いている間は近所の人に子どもを見てもらっています。

A1日中ゴザを作っています。

 

Q:(子どもへの質問)私が子どもの頃はよく姉妹でケンカをしましたが、あなたたちはしますか?もしするとしたらどうやって仲直りしますか?

A:お菓子のこととかで喧嘩します。軽いキックとかして攻撃したり・・・。でもお互い何も言わなくても自然に普通に戻っています。

 

参加者の方々からは、農村の生活が見れて、話をさせてもらったことでどのような生活をしているのかさらに分かって良かったなどの声がありました。スバイリエンの滞在は1日のため、インタビュー後はバスで3時間程のプノンペンへ移動。

 

次回は、AFESIPとフレンズ訪問についてレポートしたいと思います。

2009年、レイプ報道が増加:専門家調べ

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 今回のカンボジア便りでは、昨年度、カンボジアでのレイプ事件報道件数が増加したという記事をご紹介します。カンボジアでは、特に農村部でのレイプ事件が多発しており、被害者の多くは子どもです。事件数そのものが増えているかは信頼出来る統計がないので、定かではありませんが、警察側は、カンボジア国内でポルノが以前より簡単に手に入るようになったことや、アルコールの消費量が増えたという理由を議論している一方、人権擁護団体の啓発活動の努力により、報道数の増加がみられたのだという見方があります。いずれにせよ、レイプがなくならない原因として、女性・子どもへの差別、犯人が賄賂を払い罪から逃れられる、処女性を重視する文化のため被害者が黙っている、などの背景があると思います。9歳の少女がレイプ後に殺害されたなどの報道を耳にしますが、具体的にどのようなレイプ事件が起きているのか、別途ご紹介していきたいと思います。

 

写真©Phnom Penh Post

子どもへの性的暴力をなくすためにご支援ください。

 

詳しくは、http://www.c-rights.org/join/donation.html

 

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2009年、レイプ報道が増加:専門家調べ

 

2010126  プノンペンポスト紙

モム・クンティアー記者、ブルック・ルイス記者

 

 先週発表されたメディアの分析によると、 2009年に各紙で報道されたレイプの件数は2008年の268件を上回る322件で、その半数以上が子どもが被害者のケースである。

エクパット(ECPAT)カンボジアが、カンボジアの新聞5紙におけるレイプ事件の報道について行った調査では、昨年報道された322件の被害者337人のうち、204人が子どもであることがわかった。

 

 ECPATカンボジア代表のチン・チャンウェスナ氏は、「政府とNGOはレイプから身を守ることについて広報活動を行っており、レイプに関する全国的な啓発活動が報道件数の増加に多少なりとも影響しています。しかし状況は深刻で、子どもの安全に注意するよう、保護者への教育をさらに進める必要があります。」と語った。

昨年起きたレイプ事件の容疑者381人のうち、有罪判決を受けたと報道されたのはわずか1.5パーセントにあたる6人であった。これは示談解決の多さが一つの要因であるとECPATは考えている。

チン・チャンウェスナ氏によれば、多くの被害者は捜査や訴訟にかかわる費用を支払えないために示談解決を選んでおり、こうした慣行によって加害者がたやすく再犯に及ぶようになり、レイプ事件がなくならない要因となっているという。

「無償で被害者を支援しているNGOが多数あるので、たとえ訴訟(にかかわる)費用を支払えなくても法廷に訴えるよう、引き続き被害者に積極的に働きかけています。」と同氏は話した。

 

人権団体Licadhoの職員サオ・チャン・ホーンは、「いかにレイプから身を守るかについて、政府がより多くの情報提供を行う必要があります。レイプ事件は主に貧しく教育水準の低い家庭が集まる農村地域で起こっています。子どもが被害者となっている事件の報道件数の増加は、不注意な親の責任だとすべきではないのです。」と語った。

14州のみのデータであるものの、Licadhoにおいても2009年のレイプ事件の報道件数の増加が確認されていると同氏は話した。Licadhoが新聞、被害者の家族、警察から情報を収集したところによると、子どもが被害者となっているレイプは146件から209件に急増している。

チン・チャンウェスナ氏は、レイプ事件の総数は報道された件数より多いことを指摘し、ECPATは他のNGOと協働で2010年中頃に包括的な報告を発表する予定だと話している。

 

2010210日 翻訳:植田あき恵)

 

ブラジル会議 オンラインの被害resize 034 (2).jpg こんにちは。甲斐田です。

102日にカンボジアの少年たちの裸の写真を撮影した日本人男性の有罪判決の記事を紹介しました。

 

 これまでもカンボジアの子どものポルノ写真を撮影した日本人が何人か逮捕されていますが、ブログを読むと、同様のことをして取り締まられることなく日本に帰国した人は数多くいることが想像されます。

 

 昨年、ブラジルで開かれた「第3回子どもの性的搾取に反対する世界会議」では、日本で子どもポルノに関して2つの点において規制がされていないことが全体会議でも名指しで批判されました(注1)。

1つは、日本で、「子ども買春・子どもポルノ禁止法」により、子どもポルノを製造・販売することは禁止されていても、持っていること(単純所持)が禁止されていないということです。この「所持」が禁止されていないのは、主要8カ国(G8)の中では日本とロシアだけです(注2)。

 

 子どもポルノの被害は世界的に深刻な問題になっていますが、日本でも今年上半期の子どもポルノ事件の被害に遭った子どもの数は、218人に上り、過去最高となりました。

 

 ブラジル会議で日本が批判された2点目は、日本で子どもを性的に虐待する画像(マンガ、アニメ、ゲームなどの表現物)が規制されていないことです(アメリカ、ドイツ、フランスではすでに規制)。会議最終日に、「リオ協定」という宣言と行動計画が採択されたのですが、こうしたバーチャル画像に関しても、製造、提供、所持、閲覧などを犯罪と見なすことがその行動計画に盛り込まれました。

 

 また、2009916日に開催された、第12回国連人権理事会では、ブラジル会議のフォローアップの一環として、「児童の売買、児童買春、児童ポルノに関する特別報告者のレポート」が発表されました。

 

 このレポートのなかでは、子どもポルノの定義にバーチャルな画像や18歳以上が演じる擬似ポルノも含まれること、こうした画像を含む子どもポルノの所持・アクセス・閲覧についても処罰化すること、すべてのインターネットのプロバイダーへのブロッキング(注3)の義務化などが提言されています。加えて、インターネットには国境がなく、世界中のすべての子どもを保護するためには、国際的な協力関係の構築が必要であるとレポートでは指摘されています。そのほか具体的な提言として、各国政府に対し、「子どもを搾取するバーチャルな(仮想の)画像や描写を含む子どもポルノの製造、提供、意図的な入手および所持、また、たとえ子どもとの身体的な接触がなくとも、そのような画像の意図的な使用、アクセス、閲覧の処罰化」を含む法律の整備を求めています。

 

 103日、カンボジアを公式訪問された岡田外相と、カンボジアで活動するNGOの間で懇親会が開かれました。シーライツは、ほかのNGOとともに岡田外相へメッセージと資料を提出しました。一言メッセージでは、子どもポルノに関する規制強化を新政府に期待していることを伝え、より詳しい資料では、カンボジア政府が人身売買業者など子どもの人権を侵害する加害者を法にのっとって処罰できるように、法の執行力強化において日本政府がさらに支援することを要請しました。鳩山首相の新政権のもと、一日も早く法改正がなされ、カンボジアやほかの国で子どもがポルノの被害に遭うことがなくなることを願っています。

 

写真は、ブラジル会議でインターネット上の子どもポルノ被害について報告する人々です。©シーライツ

 

(注1)詳しくは、シーライツ発行の「子ども買春・子どもポルノ・子どもの人身売買をなくすために ~ブラジル会議報告書」をご覧ください。

http://www.c-rights.org/shiryou/book/index.html

 

(注2)これに対して、日本ユニセフ協会が中心となり、「子どもポルノ問題に関する緊急要望書」の署名活動など「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンを実施しています。シーライツも呼びかけ人・賛同団体としてかかわっています。

http://www.uni cef.or.jp/special/0705/index.html

 

(注3)ブロッキングとは、ネット利用者やNGOから問題サイトの通報を受けて警察がブラックリストを作り、それをもとにプロバイダー各社が接続を遮断する制度。

 日本の警察もこの導入を検討している。警察庁の「No!児童ポルノ」ページhttp://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/no_cp/ 

 

 こんにちは、筒井です。今回はストリートチルドレンについて、少し深く考えてみたいと思います。早速ですが、みなさんの中には、きっと以下のような経験をお持ちの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

「海外旅行中に、特に途上国の都市の路上で、物売りや物乞いをしている子どもたち―いわゆるストリートチルドレン―に会ったけれど、どう接していいか分からなかった。」

 

 私も学生のときに同様の経験をし、非常に大きなショックを受けました。過酷な環境で食べ物にも困っているのだから、売り物を積極的に買ったり、お金を恵むことはいいことだ。いや、お金をあげるのは倫理的によくないので、かわりに食べ物を渡すのがいいだろう。ストリートチルドレンを助けるとはどういうことなのか、いろんな意見や考え方があると思います。

 

 そこで、今回ご紹介したいのが、ストリートチルドレンの保護や社会復帰を目指して、彼らと共にユニークな活動を展開しているフレンズというNGOのチャイルドセーフ事業です。チャイルドセーフ・センターでマネージャーを務めるマオさんにお話を伺ってきました。(写真はマオさん。チャイルドセーフ・センターにて。)

 

*チャイルドセーフに関する情報は、以下のサイトをご覧下さい。

http://www.childsafe-international.org/CAMBODIA/CSCambodia.asp

 

Friends_Mao.JPG あなたならどうしますか?

 

「私たちは、子どもが危うい状況に置かれている場面をしばしば目にすることがありますが、問題はその危険性を認識できないこと、あるいは対処の方法を知らないことです。」チャイルドセーフ・センターのマオさんは、真剣な眼差しでこう話してくれました。

 

 カンボジアでは、観光産業の拡大に伴い、法の未整備や汚職につけこむかたちでセックスツーリストが流入しました。その中には多くの子ども買春者も含まれており、性的搾取の被害にあうリスクが高いのがストリートチルドレンです。また、路上生活を続けることは、健全な成長を妨げるような仕事に追いやられたり、教育の機会を奪われることにつながります。

 

 一般の旅行者でも気がつかないうちに路上での児童労働に加担してしまうことがあります。たとえば、物売りや物乞いの子どもに直面したら、お金はもちろんのこと、クッキーやキャンディなどの食べ物も渡してはいけないとマオさんは言います。子どもが路上で稼げたり食べていけることになり、子どもの路上生活を助長することになるからです。

 

「そういうときは、笑顔で話しかけ、チャイルドセーフ事業のことを教えてあげてください。もし知らない子どもがいたら、すぐにセンターまで電話してください。」

センターでは、カウンセリングや家族との再統合、刑事訴追、医療支援、補習授業、職業訓練など、緊急に必要なサポートや適切なサービスの紹介を行っています。また、観光客を対象に情報提供を行い、ストリートチルドレンを助ける方法を伝えています。

 

 ストリートチルドレンを性的搾取や児童労働などの様々な危険から守るために、フレンズは旅行者向けに7つのアドバイスとホットラインの番号を載せたリーフレットを配布しています。また、旅行者と接する機会の多いホテル、レストラン、インターネットカフェ、タクシードライバー、旅行代理店などを対象に研修を提供し、ネットワークを構築することによってストリートチルドレンを取り巻く様々な危険を取り除く活動に努めています。トレーナーは各業者の職場に直接赴き、実地研修を行います。研修を終えた業者たちは、認定メンバーとしてフレンズのウェブサイトなどで紹介されるようになり、利用者の獲得につながります。C-Rightsは、旅行者向けリーフレットの日本語版作成と研修費を支援しています。

 

「子どもにとって危険なことに注意を払い、どうすれば子どもを守れるのか、しっかりと判断することが重要です。」2007年にオープンしたセンターは、心のこもったスタッフに支えられ、今日も活動に勤しんでいます。

 

ストリートチルドレンを助けるとはどういうことなのか、みなさんの答えは見つかりましたか?

 

1日30円からの国際協力・マンスリーサポーターお友達紹介キャンペーン実施中!

http://www.c-rights.org/join/monthly.html

somaly HIV education.jpg

こんにちは。甲斐田です。


ボイス・オブ・アメリカ(カンボジア語ラジオ放送)のウェブサイトに掲載されたソマリー・マムさん(シーライツが支援するアフェシップの創設者)に関する記事を会員の小味さんが訳してくださったのでご紹介します。

先日、アフェシップのHIV/エイズ教育の担当スタッフに同行して、セックスワーカーの女性たちに会ったのですが、ピアエデュケーター(同じ仕事、状況をもつ仲間に教育をする人のこと。ほとんどがボランティア)の女性が誇りをもって活動をしている姿に胸を打たれました。

昨年、制定された新しい人身売買禁止法がセックスワーカーの女性たちに及ぼしている影響、人身売買の被害にあった少女たちの置かれている状況、アフェシップの活動、少女たちに対するソマリーさんの思いをみなさんに知っていただければと思います。

写真はHIV/エイズ教育を行うソマリーさんの様子です。
©AFESIP

子ども買春をなくすための活動を支援してください。詳しくは、www.c-rights.org

セックスワーカーの救出、そして保護

Rescued Sex Workers Find Refuge
By Ker Yann, VOA Khmer
2009年5月21日

カー・ヤン VOAクメール(*Voice Of Americaカンボジア語放送)
出典:http://www.voanews.com/Khmer/archive/2009-05/2009-05-21-voa1.cfm

 プノンペンのセックスワーカーはプノンペンの路上でも客をとっている。大規模な不法性産業を規制する近年のカンボジア警察当局の努力にも関わらず、このビジネスは盛んになる一方だ。閉鎖される買春宿がある一方、新たに違法な宿が営業を始めている。 カンボジアの法律では、売春は違法と明確に定義されていないが、性産業に難色を示す当局により、定期的に路上摘発が実施されている(訳注:公共の場での客引きは違法行為であるため)。カンボジアでは毎年、何百人もの少女たちが人身売買業者に誘拐され、買春宿に売られている。彼女たちの多くは長年の精神的・肉体的苦痛に耐え、1日に20人以上もの客を取らされる。

 同時に、セックスワーカーの増加は、ビアガーデンやカラオケクラブやバーにまで及んでいる。「バーガール」と呼ばれる女性たちの中には、貧困から脱却するためにセックスワークを選ぶ人たちもいるが、買春宿を拠点としたセックスワーカーの大多数は人身売買の被害者だ。

 自身も人身売買の被害者であったソマリー・マムが設立した団体(AFESIPアフェシップ)は、人身売買の被害者の救出と社会復帰を支援している。マムは、カンボジアの大規模な人身売買に関わる組織だった犯罪ネットワークや公務員の汚職を非難する。「犯罪組織のネットワークにより、人身売買のシステムが構築されました。ブローカーは村から村へ少女を探しに行く。結婚ということで連れ出したり、プノンペンで高収入のいい仕事があると約束したりして、少女達をそそのかす。被害者の多くは、あまり教育を受けていないので、罠に陥り、都市に来ると、買春宿に閉じ込められるんです。」とマムは話す。

 ソマリー・マムの団体は、1996年の設立以来、カンボジア全土の買春宿から、4千人を越える性的奴隷にさせられた少女や女性たちを救出してきた。現在は3つのセンターで、250人を超える少女たちを保護している。半数以上は18歳以下で、多くの少女たちが長年にわたる買春宿での拷問や虐待に耐えた。
 ヴァン・シナーは、13歳の時にどのようにベトナムから誘い出され、カンボジアの売春宿に閉じ込められたかを泣きながら話す。「何度も叩かれ、多くの客を取らなければならなかった。拒否したら、電気ショックで拷問されるか、辛い唐辛子を食べさせられた。地下室に閉じ込められ、1日に15人から20人の客を取らないと、叩きのめされ、さらに拷問された。」

 ソマリー・マムは、「買春宿は、生き地獄」と自らも耐えた長年の虐待を振り返る。「苛酷な経験や劣悪な状況下で生きなくてはならなくても、あなたが悪いという意味ではないんです。私たちは、自らのおぞましい経験と向き合って、それらを何か前向きなことへと転化しなければならないけれども、自らの身に起こったことを決して忘れることはできず、いつも記憶がよみがえってきます。私たちは多くの犠牲者を救出しなければなりませんが、私たちも彼女らの愛に救われるのです。」

 セックスワークに巻き込まれた女性は、はかりしれない精神的・肉体的な障害を抱える。AIDSやその他の性感染症などと同様に、多くの被害者が心理的にも傷ついている。マ・ライ女医は、ほとんどの少女には長期セラピーが必要と話す。「センターに来るほとんどの少女が深刻な精神障害を抱えています。すぐ怒ったり、頻繁に叫んだり、とにかく死にたがったりします。こうしたとき、彼女たちの体や命は大切な価値あるものだと話して勇気づける定期的なカウンセリングを行なっています。そうしたカウンセリングは非常に多くの時間を要します。」

ソマリー・マムのセンターは、少女たちが新しい友だちをつくり、失った子ども時代を取り戻せるよう愛らしい環境を整えている。精神面と肉体的な傷の両方から癒すように、ソマリー・マムの団体では、さらなる教育と職業訓練を行なっている。

少女たちがセンターを離れた後に就職できるよう、正規クラスに併行して職業訓練も提供されている。しかし、主たる目標は、少女たちが自らの人生に意味を見出すこと、明るい未来を描くことを教えることである。人身売買は、世界で第3位の収益性の高い犯罪ビジネス(profitable)で、今日では大西洋三角貿易(奴隷貿易)時代の最盛時よりも多くの奴隷が存在する。ここにいる少女たちは幸運を掴んだ一握りにすぎず、活動の輪を広げて性産業を撲滅に追い込まなければ、カンボジアや世界中で何千もの少女たちが待ちうける運命から逃れられない。
(翻訳・小味かおる 2009年8月2日)

 

こんにちは。甲斐田です。長らく更新が滞っていてすみませんでした。
近々ごあいさつさせていただきますが、カンボジア事務所に新しくスタッフが入りましたので、これからは、頻繁に更新できるようになると思います。
 
カンボジアで子どもたちを性的搾取から守る努力は、政府、NGOによって続けられていますが、残念ながら、子どもの性的搾取の事件は後を絶ちません。
カンボジアでは、近年、性的搾取をするために養子縁組という手段が使われることがあるのですが、最近も、スウェーデン人男性がその手口を使おうとして逮捕された事件がありました。その事件についての記事がプノンペンポスト2009年5月11日に掲載され、シーライツ会員の小味かおるさんに訳していただきましたので、ご紹介します。
なお、これから、子どもの性的搾取にかかわる記事を随時掲載していく予定です。
 
近々、この逮捕されていた男性が住んでいたとされる同じ場所のシアヌークビル(カンボジアのビーチリゾート)で数人の子どもの裸の写真を撮って逮捕された日本人についての記事も掲載します。 
 

スウェーデン人男性、子どもへの性犯罪で起訴される
 
プノンペンポスト2009年5月11日
チュラン・チャムロウン記者
Swede charged with underage sex crimes
The Phnom Penh Post: May 11, 2009

62歳男性は1981年スウェーデンで幼児性的虐待の罪で調査されていた――人身売買局員談。
プノンペン市裁判所はスウェーデン国籍の62歳男性を子どもに対する性犯罪の罪で訴追した。ヨハン・アブラヒム・エスコリは、有罪となれば10年の禁固刑となる。
プノンペン市の人身売買対策青少年保護局ケオ・ティア局長は、エスコリ容疑者は猥褻行為と少年3人との性交渉の2つの罪に問われていると語った(訳注:15歳未満の子どもとの性行為はカンボジアの人身売買禁止法で犯罪と規定されている)。
容疑者は水曜日、自分の養子と主張する9歳のカンボジア少年と部屋を共にしていたプノンペン市アンコール・インターナショナル・ホテルにて逮捕された、と局長は話し、「容疑者は、猥褻行為と未成年との性交渉の2つの罪で拘留中と聞いています」。
エスコリは1981年にスウェーデンで子どもへの性犯罪で告訴されたが証拠不十分で禁固刑にならなかった、また、2006年末にはカンボジアで3人の少年に対する犯罪が疑われていたと、局長は付け加えた。
フランスの子ども保護NGOのAction Pour Les Enfants(APLE=子どものための行動)のカンボジア事務所長サムレアン・セイラ氏は、逮捕前にエスコリは5人の少年と暮らしていたと語った。
APLEは、彼が定期的に複数の少年を連れてレストランへ来るという通報を受けて、2007年から彼のシハヌークビルの自宅を見張っていた。
「エスコリ容疑者は2007年に地元警察に尋問されたが逮捕には至らなかった」とセイラ氏は話し、昨年、彼が少年の養子縁組を申請したが当局の認可が得られず却下された、とも続けた。
この男は一番好きな9歳の少年を養子にするために母親への依頼書に記入しました。これは他の外国人がとってきた手口で、母親は警察や地元NGOからの疑いを避けるために500ドルと引き換えに承諾しました」とセイラ氏は話している。

 

『アジア太平洋人権レビュー2008』(アジア太平洋人権情報センター)掲載。「子どもの権利実現における人権基盤型アプローチの有効性―カンボジアの事例から」 甲斐田万智子執筆。


どのように子どもの権利が守られようとしているか、具体的に何を持って子どもの権利実現を目指すのか、カンボジアの子どもやそれをとりまくおとなたちの声とともに当会パートナー団体であるカンボジアの3つのNGOでの取り組みの有効性を概観する。

「子どもの権利実現における人権基盤型アプローチの有効性―カンボジアの事例から」  PDFファイル

今年も開催!
「めっちゃ学校いきたいねん!御堂筋ウォーク2009」

~児童労働の子どもになりきってウォークに参加してみませんか?~

 

子ども兵士、スカベンジャー、ストリートチルドレン、農園や工場で働く子どもたちなど、一目で分かる衣装を着て、街行く人にアピールしよう。

6月12日は児童労働反対世界デー

児童労働とは、子どもに無理やりさせる過酷な労働のことです。
今、世界では朝から晩まで働かされ、学校に行くこともできない子どもがたくさんいます。
そんな子どもたちがいることをアピールし、児童労働をなくしていくために6月は世界各地で様々なイベントが行われます。

もちろん大阪でもやっちゃいます!

みんなであの御堂筋を歩き、こんな問題があることを広げていきましょう。
たくさんの人の力が集まれば、きっと世界は変えていくことができる!

児童労働なんて初めて聞いた
☆教育のこととかに興味ある
☆世界の子どものこと知りたい
☆ボランティアとかやってみたいけど、どんなことしたらいいかわからへん
☆最近ちょっと運動不足やから...
☆忙しいけど10分だけでいいなら♪
☆いろんな人とお喋りしたい

そんなあなたもそうでないあなたも大歓迎です!
やっぱりイベントは楽しくないと注目されませんよね?
一人でも多くの参加待ってます。
目標は100人!みんなで楽しくわいわいウォークしましょう!
ウォーキング後には交流会も企画しています。

詳細はコチラ

【日 程】2009年6月6日(土) 雨天決行

【当日スケジュール】

12:30~13:00 事前準備 (ここから参加の方歓迎)
13:00 中之島女神像前集合
      (地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅 1番出口⇒橋を渡る⇒大阪市役所の

南側へ入り少し歩く⇒階段を下りる⇒女神像前)

13:00~13:30 説明
13:30~15:00 ウォーク! 中之島公園出発御堂筋を南下して、

なんばへGO!
15:30~17:00 映像上映と交流会 (ここから参加もOK)
    【交流会場所】アルフィック大阪 http://www.alfic.or.jp/
       大国町駅より徒歩1分
       ※交流会は飲み物代として参加費おひとり200円

【ウォークのルート】
中之島公園出発⇒淀屋橋⇒本町⇒心斎橋⇒なんばゴール♪

【参加の服装】
当日は以下4つの中から選んでね!

★子ども兵士
<服装例:迷彩柄のものがあればGOOD!>
誘拐などの強制で兵士にされる場合と、自ら志願する場合がある。
脅しに弱く、従順なため、消耗品として扱われ、ひどい暴行も受ける。

★ストリートチルドレン
<服装例:汚してもいいTシャツや破れた服など>
住む家がなく、路上で物乞いや物売りをして暮らす。
空腹やさみしさを紛らわすためにシンナーなどの薬物に手をだしてしまう。

★スカベンジャー
<服装例:Tシャツ・短パン・ビーチサンダルなど>
ごみ集積場に集められたごみの中から
リサイクルできるものを探して換金して生活をしている。


★農園や工場で働く子ども
<服装例:民族衣装っぽいものなど>
わずかな賃金や無報酬で非常に長時間働かされたり、
肉体的・精神的・性的虐待などの搾取を受けやすい。

注1)当日、着替える場所はありません。
   家から着て来るも良し、
   上からサッと着れるものなども良し!
   皆さんの思う児童労働ファッションをご用意ください
   (若干ご用意しております) 

注2)もちろん歩きやすい普段着のままでのウォークもOKです!

【参 加 費】 無 料

【参加方法】 メール・FAXでの事前お申込みのご協力をお願いしています

 (当日の飛び入り参加も可能 )   チラシはこちらから(PDF)

【申 込 先】  めっちゃ学校行きたいねん!御堂筋ウォーク 係

    clwalk.kansai☆gmail.com  (☆を@に変えてください)
       FAX:               06-6462-6735       

【主  催】 (特活)フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 
       (特活)国際子ども権利センター(シーライツ)
【協  力】 児童労働ネットワーク(CL-Net)、(特活)ACE、

(社団)子ども情報研究センター、(財)ヒューライツ大阪
       (社団)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、
       (特活)ヒューマンライツ・ナウ関西、他
【協  賛】 サントリー労働組合、連合大阪など依頼中
【後  援】 大阪市、大阪府・大阪市教育委員会、(特活)関西NGO協議会、
       (特活)関西国際交流団体協議会、(社福)大阪ボランティア協会
              連合大阪

ソマリー・マムさん
「世界で最も影響力のある人100人」に!

米TIME誌は、2009年5月11日号にて「世界で最も影響力のある100人(The Most Influential People In TheWorld 100)」を発表。
シーライツが支援するカンボジアのパートナーNGO、アフェシップ(AFESIP)の代表・創立者でもあるソマリー・マムさんが、その英雄(Heroes & Icons) 部門に選ばれました。

自らが買春宿に売られた過去を持つソマリーさんは、同じように人身売買・性的搾取の被害に遭っている少女たちの救出・保護活動をするためにNGOを立ち上げ、すでに4,000人以上もの女性を救出することに成功し、この問題を社会に訴える一つのモデルを作り上げました。

今までにも、スペインのアストゥリアス皇太子賞を受賞(1998年)、トリノ・オリンピック開会式では五輪旗を持つ女性のひとりに選ばれる(2006年)など、国際社会もソマリーさんの活動を高く評価しています。

女優アンジェリーナ・ジョリー(米)による紹介文が、以下TIMEのウェブサイトに掲載されています。(英文)

http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1894410_1894289_1894268,00.html


シーライツでは、2008年1月ソマリーさんの講演会を日本で開催したほか、アフェシップの活動を継続して支援するため、マンスリーサポーターを募集しています。ぜひ、ひとりでも多くの少女・女性たちが救出され、このような被害が根絶されるよう、みなさまのご支援をお願いします。
※お申込みはこちら
http://www.c-rights.org/join/monthly.html

 こんにちは。月日の経つのは早いものでもう4月の下旬となり、季節は春から初夏に移ろうとしています。4月と言えば、日本の子どもたちは春休みが終わり、新学年が始まります。桜舞う中、新しい学校やクラスでの友達や先生との出会いと、これから起きる出来事への期待に胸をふくらませ、元気良く通学する子どもたちの姿を眺めていると、こちらまでウキウキとした気分になってきます。

 

 その一方で、世界には未だ多くの子どもたちは学校に通うことができず、また基本的な読み書きができずにいます。教育への権利は「子どもの権利」の1つであり、途上国が抱える社会開発、経済発展、貧困削減、環境保護、エイズ対策など全ての問題解決の鍵となると考えられています。そこで2000年に決議された国連の「ミレニアム開発目標(MDGs)」では、大きく「2005年までに初等・中等教育の男女格差解消」と「2015年までに初等教育の完全普及」の2つの目標を掲げ、初等教育の完全普及と識字環境の整備への取り組みを進めています。しかし現在のところ、資金不足や今なお続く貧困問題、紛争などにより2015年までの目標達成は困難といわれています。

 

 そのMDGsに基づき、全ての子どもたちに教育の機会を与え、基本的な読み書きや計算ができるように環境を整えていく取り組みとして、「万人のための教育(Education For All: EFA)」が挙げられます。そして世界の120ヵ国で、子どもたちにEFAの問題について考えてもらうための様々なキャンペーンー「世界中の子どもに教育をキャンペーン」ーが4月20から26日まで実施されました。今回、日本のテーマは「識字」で、キャンペーン参加校においてEFAについて理解を深めてもらい、自分たちに何ができるかを考えてもらう授業が行われました。

 

 このキャンペーンは、参加校の生徒や児童たちに世界の子どもたちの現状を知ってもらい、EFAの取り組みに子どもたちも参加してもらうよいきっかけであったと思います。でもそれ以上に、世界の現状を通して自分たちが受けた教育(識字)を再発見できる機械でもあったのではないでしょうか。日本では現在、全ての子どもたちに教育の機会が保障され、識字率も99%を超えています。何より日本国民の義務の1つである、子どもたちに中等教育まで受けさせる「教育の義務」が教育基本法にも定められています。そんな整った教育環境が用意されている中、子どもたちの学力低下や活字離れが取り上げられている一方で、幼い頃から友達と遊ぶ時間を惜しんでまで受験勉強に励み、長時間の勉強を強いられている子どもたちがいるという、二極化が進んでいます。「教育」が当たり前のものと認識されるようになってしまって、日本の大人も子どもも大切な事を見落としているのではないでしょうか?

 

 「世界には教育を受けたくても、受けることができない子どもがいる。」そんな現状を知り、疑問に感じてもらうことで、「そもそも教育って何だろう?」「どうして勉強するの?」と普段は見逃してしまいそうなこの疑問に取り組み、子どもたち自身の答を見つけて欲しいと思います。そして答を見つけ出した喜びをかみしめ、教育を「大人から与えられるもの」から、「自分たちが必要だから選ぶもの」と思ってもらえる機会となればすばらしいですね。

日本社会事業大学ワークショップ @ シェムリアップ ②

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今回は、213日に、シェムリアップのアンコール・クラウ村コミュニティセンターにて、開催された、「カンボジア子どもとの仕事―現実、可能性と夢」と題した日本社会事業大学のワークショップの午後の部:学生と各団体の質疑応答について紹介します。

 

シーライツへの質問は、以下の通りでした。

・シーライツとHCC,AFESIP,Friends Internationalはどのように仕事を分担しているのでしょうか?

シーライツは、3つのNGOに資金援助をしていて、実際にプロジェクトを実施しているのは現地のNGOです。支援が差別を無くすために最も有効に使われるよう、一緒に考えたりプロジェクトが円滑に進むように助言もしています。

 

HIV/AIDSに感染している子どもについてどのような印象を受けますか?

AFESIPの保護施設・職業訓練施設に、何人かHIV/AIDSに感染している子ども達がいます。AFESIPの施設には、HIV/AIDSで亡くなった子どもトムディの名前を付けてトムディセンターという名前が付いています。今後も差別なく受け入れていく予定です。

AFESIPは、保護活動のほかに、HIV/AIDS感染防止活動として、買春宿街にいる女性たちにコンドームや石鹸を配布しています。でも、コンドームの使用を拒否する男性も多いらしく、防止活動実施は容易ではないという印象を受けます。

 

・牛銀行とは何ですか?

スバイリエン州で対象の村を決めて、その村から選ばれた家庭(最貧困層の家庭で、特に子ども(娘)の多い家庭)牛の飼育法を指導した後、牛を支給します。これまで農耕作業をしていた子どもに代わって牛が農業をする事で、効率的な仕事ができ、収入が上がり、また、子ども達が労働から自由になる時間が増え、学校に行けるようにもなります。牛を受給した家庭は、貯蓄組合に入り、月々貯蓄をしていきます。その貯蓄金は、牛銀行受給家庭の家族が病気の時や、子どもが学校で使うの教材を買うお金がない時など、緊急事態に使用されます。

 

・チャイルドセーフ・ホットラインとセンターについて詳しく聞きたいです。

チャイルドセーフ・ホットラインとセンターは、プノンペン、シアヌークビル、シェムリアップにあります。、ホットラインは、子どもたちが危ない状況にあるのを目撃した時や子どもが危険にさらされそうなときなどに、直接電話をかけたりすることもできます。センターは、観光客への広報活動、情報提供をしたり、子どもたちが直接助けを求めて行くこともできる場所です。スタッフや、カウンセラーが24時間常に待機しており、必要に応じてサービスを受けられます。

 

・現時点でのチャイルドセーフ・メンバーは何人ですか?

現在、約1500人がチャイルドセーフ・メンバーとして認証されています。

 

・シーライツはなぜカンボジアで活動しているのでしょうか?

カンボジアの人身売買、性的搾取の現状に、少なからず日本が責任を問われる事態があるからです。例えば加害者のかなりが日本人だといわれています。

 

・プロジェクトを実施して、どのように結果が出ているのでしょうか?

アメリカの国務省が出している国別政府の人身売買への取り組みランク付けというものがあります。Tier1(第1階層)にランク付けされた国は、人身売買に関する政府の取り組みがアメリカの基準を満たしているというもの、Tier2(第2階層)の国は、基準は満たしているけれど、まだ努力が必要、Tier3(第3階層)は基準に達しておらず、努力が必要な国です。最近までカンボジアはTier3にランク付けされていましたが、今現在はTier2にランク付けされています。ちなみに日本もTier2です。シーライツのようなNGOがプロジェクトを実施することでカンボジア政府も以前と比べて取り組む姿勢を持つようになったといえるのではないでしょうか。

 

・今後の活動と1020年後のカンボジアの社会について、お答えください。

結果が出るまでに時間がかかるプロジェクトを実施しているので、今後も当面は、今日説明をさせて頂いた、プロジェクトを実施していく予定です。また必要に応じて新しいプロジェクトを実施する可能性もあります。10年か20年か分かりませんが、支援ではなく連携と経験の共有が大事になるような社会、同じ問題がまだカンボジアにあったとしても、カンボジアの人たちが自分たちで積極的に解決に向けて歩んでいけるような社会になっていけばいいなと思います。あの雄大なアンコールワット遺跡群を建てた先祖を持つカンボジア人です。私は、カンボジアの将来に希望ありと信じています。

 

ワークショップは予定時刻を過ぎて終了しました。時間が限られてはいましたが、これを機会に今後も日本社会事業大学の皆様、ワークショップに参加をして下さった方々が、ワークショップについて、シーライツの活動について、報告会を設けたり、色々な人に話をする事で、少しずつでも、カンボジアの子どもの状況が日本において広がっていけばいいな、と思いました。

 

シーライツの活動が今後も継続的に実施されるよう、皆様のお力添えを頂けましたら幸いです。

シーライツ あなたにできること:http://www.c-right.org/join/kaiin.html

シーライツ ホームページ:http://www.c-rights.org

 

フレンズ写真ワークショップ報告書日本語版

「想像してみて!シェムリアップのストリートチルドレンから見た観光客」 500

問合せ先:シーライツ東京事務所 03-5817-3980

 

日本社会事業大学ワークショップ @ シェムリアップ ①

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今回は、213日にシェムリアップで開催された、日本社会事業大学のワークショップについて紹介します。

 

「カンボジア子どもとの仕事―現実、可能性と夢」と題したワークショップがシェムリアップのアンコール・クラウ村コミュニティセンターにて、開催されました。このワークショップには、日本社会事業大学教授と学生、カンボジアで活動をする5つのNGO、社会福祉省職員、クラウ村村長、カンボジア現地NGOスタッフ数名が参加しました。

 

午前中は参加した各団体(CYK,国境なき子どもたち、シーライツ、スナダイクマエ、アンコール遺跡の保存と周辺地域の持続的発展のための人材養成支援機構JST)の活動紹介でした。

以下、シーライツの活動紹介です。

 

シーライツとは?:1992年に大阪で設立され、アジア現地の3つのNGOと連携して、国連子どもの権利条約の理念に基づきながら、子どもの権利の普及活動、啓発活動、支援活動、また、人身売買、性的搾取、児童労働といった権利侵害の防止活動を行ってきました。今現在活動をしている国は、日本、カンボジア、インドで、現地事務所を構えているのは日本とカンボジアです。

 

シーライツ日本での活動:子どもの権利や、子どもの商業的性的搾取に関する勉強会、セミナー、講座の開催をしています。

 

シーライツカンボジアでの活動:現地の3つのNGOとの連携でプロジェクトを実施しています。

  HCCHealthcare Center for Children)とシーライツは、ベトナム国境に近いカンボジアスバイリエン州にて、地域・学校を拠点とした人身売買防止ネットワーク、牛銀行や農業技術指導、貯蓄組合といった収入向上プログラムを実施しています。

  AFESIP(英語名:Acting for Women in Distressing Situation、日本語名:苦境に立つ女性たちのために行動する会)とシーライツは、人身売買や性的搾取の被害にあいAFESIPに保護された女性たちで、職業訓練を受けたり、洋裁で生計を立てている人たちの子どもたちへの保育サービス支援をしています。

  Friends Internationalとシーライツは、旅行者から子どもを守るための、チャイルドセーフ・プロジェクトを実施しています。

 

3つのNGOのなかで、ここで紹介をさせて頂くのは、このワークショップが開催された地シェムリアップを活動地の一つとしているフレンズのチャイルドセーフ・プロジェクトについてです。

 

チャイルドセーフ・プロジェクトとは、性的虐待や出稼ぎ、麻薬、暴力など、あらゆる危険から子どもを守るためのプロジェクトです。このプロジェクトの一つに、チャイルドセーフ・ネットワークというものがあります。「よい顧客はよいビジネスにつながる」という理念のもと、タクシー・バイクタクシー・三輪タクシー(トゥクトゥク)運転手、ホテルやゲストハウスの従業員、インターネットカフェやレストランで働く人、観光客、外国人居住者、地域の人々、子どもたちなどを対象としたトレーニングを通じて形成されたネットワークです。トレーニングでは、子どもの権利について学習し、子どもたちが危険な状況にあるのを目撃した時に、どう対応するか、あるいは、子どもたちが直接、自分の身をどのように守るかについてフレンズの職員が説明します。また、子どもを連れた外国人に、ホテルに連れて行って欲しいと言われたチャイルドセーフ・メンバーのドライバーは乗車拒否を、ホテルやゲストハウスの従業員は宿泊拒否をするようにトレーニングを受けます。トレーニングが終わると、チャイルドセーフ・メンバーとして認証され、チャイルドセーフのロゴマークがついたステッカーやシャツが認定証として提供されます。逆に、メンバーが子どもを連れた外国人をホテルまで連れて行ったのを、目撃され通報された場合には、認定証は没収され、チャイルドセーフ・メンバーリストから削除されます。

 

チャイルドセーフ・プロジェクトのもう一つに、チャイルドセーフ・ホットラインというものがあります。子どもが危険な目にあっている状況を見た人が連絡したり、子ども本人が訴えることができるものです。シーライツとフレンズ・インターナショナルは2004年から現在に至るまでチャイルドセーフ・ホットラインやチャイルドセーフ・トレーニングの拡大を目指しています。

また、シーライツは2006年にシェムリアップで開催されたフレンズの写真ワークショップの資金援助もしました。

写真ワークショップとは、①暴力や差別を受けたりすることで自尊心を傷付けられたストリートチルドレンが、自分を表現し自尊心を取り戻す事②子どもの性的搾取に関して社会に訴える事を目的として開催されたものです。ワークショップの活動内容は、まず、10人のストリートチルドレンに使い捨てカメラの使い方を指導しました。その後、普段はストリートチルドレンは写真を撮られる側ですが、今回は写真を撮る側となり、観光客対象に写真撮影をしました。写真撮影が終了した後、写真展開催のために写真を選び、題名をそれぞれにつけました。そして、最終的に、写真展「シェムリアップのストリートチルドレンから見た観光客」が開催されました。

この写真展の報告書日本語版「想像してみて!シェムリアップのストリートチルドレンから見た観光客」をシーライツで近日中に500円で販売します。(問合せ先:シーライツ東京事務所               03-5817-3980        ) 収益金の一部は、チャイルドセーフ・プロジェクトに使われます。この報告書には、フレンズ・インターナショナル、シーライツとフレンズの活動、チャイルドセーフ、写真ワークショップに参加した子どものプロフィールや子ども達が撮影した写真などが載っています。(子どもの了解を得ています。)またカメラの使い方の指導を受けている子どもの様子や、写真撮影をする子どもたちの様子などの写真も沢山掲載されていて、読むだけでなく見ていても、楽しい1冊です。

 

シーライツの活動が今後も継続的に実施されるよう、皆様のお力添え頂けましたら幸いです。

シーライツ あなたにできること:http://www.c-right.org/join/kaiin.html

シーライツ ホームページ:http://www.c-rights.org

 

フレンズ写真ワークショップ報告書日本語版

「想像してみて!シェムリアップのストリートチルドレンから見た観光客」 500

問合せ先:シーライツ東京事務所                03-5817-3980        

 

「ソンペアッ・プトゥン」

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DSCF1736.JPG中学2年生、国語の教科書に載っている、カンボジアの結婚式にある「ソンペアッ・プトゥン」という儀式の由来についてのお話。以下、要約を読んで、ジェンダーの視点から分析してみましょう。

 

昔、孤児の男の子が4人で森を歩いていると、オッチャーに出会いました。このオッチャー*は、4人にそれぞれ秘術を教えました。1人目は泳ぐ術、2人目は弓道、3人目は死人を生き返らせる術、4人目は将来を占う術。4人はそれぞれの技術を習得して大人になり、オッチャーにお別れを言って、妻を探しに森を出ました。歩いていると、海に出ましたが、既に夜になってしましました。占いが出来る男は「明日何が起こるか占ってみて」と他の3人から頼まれて占ったところ、「明日大きなわしが国王の娘を運んでくる」とのことです。翌日になると、実際にわしが海の向こうの方から現れ、若い娘を運んでいます。弓道の出来る男は、早速わしを打ち落としましたが、娘も海の真ん中に落ちてしまいました。そこで、泳げる男が遠くまで海を渡り、娘を陸まで運んできました。でも残念ながら既に息絶えていたので、死人を生き返らせる術を習得した男が娘を蘇生しました。

4人全員が、生き返った娘と結婚したいと主張しました。議論に決着がつかないので、裁判官に判断してもらう事にしたところ、裁判官は次のように決定しました。蘇生できる男は娘の(①)に、占いが出来る男は娘の(②)に、泳げる男は娘の(③)に、弓道の出来る男は娘の(④)になるように。

男たちは裁判官の決定に合意する際に、この決定が将来も守られるよう裁判官にお願いしましたので、この「ソンペアッ・プトゥン」という儀式が始まりました。

 

1.( )の中に「父」「母」「兄弟姉妹」「夫」を入れてみましょう。どういう理由で夫が決められたかも考えてください。

2.ジェンダーの視点から分析すると、このお話には問題があります。例えば?

(正解は、最後)

 

*オッチャーとは、魔術師の事で、悪いことを企んでいる子ども、言う事を聞かない子どもに、「オッチャーの所に連れて行くよ」と言うと大抵の場合効果がある。

 

私がこれを読んでいて、まず、なぜ何の為に、この4人の男の子は森を歩いていたのか、そして彼らは孤児でなくてはならないのか、と疑問に感じました。また4人が国王の娘と結婚をしたいと主張し決着が着かなくなったとき、裁判にかける前に、国王の娘の意見は聞かないのか、とも疑問に感じました。「意思表明権」の侵害です!ネガティブなことばかり書きましたが、中学生の時、教科書に書かれた話を、今回のように違う視点から見たらもっと面白く読めたのになぁと思いました。ちなみに、私の答えは①母(蘇生=世話をする、看病をする=母というイメージからです) ②父(将来を見る=自分の子どもの道筋を正す=父というイメージからです) ③夫(泳いで助ける=守ってくれる存在=夫というイメージからです) ④兄弟(弓道=一つのものを狙い撃ちする、おやつの取り合い=兄弟というイメージからです)でした。

 

正解1.①母 ②父 ③夫 ④兄弟

正解2.国王の娘(女性)は決定権を持っていない。その他「これは問題だ!」と思われること、皆さんはありますか?

 

中川香須美さん:カンボジア国ジェンダー政策立案・制度強化支援計画プロジェクト

http://project.jica.go.jp/cambodia/0211055E0/index.html

カンボジアの教科書から見るジェンダー

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kasumisan先日、カンボジア女性省に派遣されているジェンダー専門家の中川香須美さんから、「カンボジアの教科書からみるジェンダー」と題するお話を聞く機会がありました。ENJJという、日本大使館・JICAJBACNGOとの連携で開催している「教育分科会・人権分科会有志の会」という集まりでの勉強会でした。カンボジアの教科書にもジェンダーにも興味のある私は、期待をしていましたが、期待を裏切らない、期待を上回る貴重な時間でした。また、好きだったのは、聴講者参加型であったという事です。「ジェンダーとはなんですか?はい、シーライツの桜ちゃん」とさされた時には、ドキリとしましたが、発言をすることで、自分が分かっているのか分かっていないのかはっきりさせることが出来ました。

 

中川さんのお話は①ジェンダーって? ②ジェンダーと人権 ③カンボジアの教科書におけるジェンダーの3つから構成されていました。

 

まずは、ジェンダーとは何か。大事なのは、「ジェンダーは分かる」ものではなく、「気づくもの」であるという点です。わたしたちの社会を見る視点のひとつとして、男と女が同じ人間なのに同じように生活できないような社会的な構図を分析する時に役立つのがジェンダーの視点(「気づき」)です。社会に女性に対する差別というゆがみがあることを理解し、それを改革していこうという時に基礎となるのが「ジェンダーへの気づき」なのです。至るところで使用されるようになってきたジェンダーという用語は広い意味を持っていて、簡単には説明できません。一般的には、社会的な性差や性役割規範・社会的に作られた「女らしさ」「男らしさ」を意味します。ところが、カンボジアで「ジェンダー」という言葉を口にすると、意味するところは「妻・女性」という場合が多いそうです。プノンペンなど都市部では、ジェンダー=男女平等として使われることも多々そうです。

 

中川さんのお話は、ジェンダーと人権に移ります。ジェンダーと人権問題は紙一重です。「男だから泣くな」「女は飲みに行くな」という概念について、泣きたい時や飲みに行きたい時は、男や女に関わらずあります。「男らしさ=男は泣いてはいけないもの」「女らしさ=お酒を飲んではいけないもの」という社会的固定概念から外れた人、あるいは、同じ固定概念をもっていない人も、世の中にはいます。でも、その社会的固定概念から外れた人というのは、社会的制裁を受ける事があります。例えばカンボジアでは、レイプされた女性は、女らしさを失った女性として扱われ、結婚が困難になるというのがその端的な例です。

 

社会的制裁を受けないために「女らしさ」「男らしさ」=「ふるまうべき姿」を教え込まれます。「ふるまうべき姿」を教え込まれることによって、「自分のやりたい事」「自分らしさ」が追求できずに、人権問題につながることがあり、ジェンダーと人権は関係しているのです。

 

カンボジアにおけるジェンダー(性役割規範)とはなにか、

「女らしさ」<社会> しとやか、従順、奥ゆかしさ、貞操、

            <家庭> 両親・夫に従う、家事・家計の切り盛り、

「男らしさ」<社会> 指導者、強い体力、女性を守る、             

            <家庭> 家長、仕事をして家族を支える、妻・娘を支え

これがカンボジアにおけるジェンダーです。一昔前の日本のようだと感じるのは私だけでしょうか?

 

以上のような、ジェンダーが、カンボジアではどのように作られるのか、それは、両親や教員などの周囲にいる大人、テレビや雑誌といったメディアの力によるものだそうです。またカンボジアには「女性の法(チュバップ・スレイ)」「男性の法(チュバップ・プロ)」という「女性・男性としての振る舞い方」が書かれている行動規範があり、小学校で教えられているそうです。子どもが多くの時間を過ごす学校教育はジェンダー形成に大きなインパクトを持っていると言えます。というのも、幼い頃に叩き込まれた考え方・振る舞い方を変えるのは困難です。自然と「ふるまうべき姿」に縛られてしまうのです。

 

カンボジアの教科書、中川さんが用いたのは、小中学校の国語と社会科の教科書です。

以下のようなイラストを想像してみてください。

まずは女性像についてです。

    小学1年生、社会科の教科書:トイレを使用するのは男の子、掃除するのは女の子

    小学2年生、社会科の教科書:両親の手伝いをする女の子

    中学2年生、社会科の教科書:洋服の整頓についてのイラスト

        洗濯(女性)→整理整頓(女性)→着用(男性)

教科書に掲載されているイラストで掃除洗濯をしている様子は圧倒的に女性か少女が多いのです。洗濯・整理整頓は女性がするものだという概念が無意識のうちに固定化されます。

    小学5年生、国語の教科書にはまた、以下のような夫婦の会話が掲載されています。

夫「何をすれば、はやくお金が儲かるかな」

妻「もしあなたがやりたいと思うなら、商売でも織物でも、何でも私を使

    ってください。言われた通りにします。反論しません」

こういう文章を読むことによって、子どもたちの中に「妻は夫に従うものだ」という意識が植え付けられます。

 

次に男性像についてです。

    小学1年生、社会科の教科書:危険な遊びをしないようにしましょう

木登り等をして遊んでいる子どものイラストはすべて男の子が描かれています。

    小学4年生、国語の教科書:学校での体育と遊び

運動する子どものイラストはすべて男の子です。

    小学3年生、社会科の教科書:助け合いについて

友達を助けている子どものイラストは男の子です。

    小学2年生、社会科の教科書:友情と手伝い「優秀な生徒は他の生徒の勉強の手伝いをしましょう」

このイラストの中で、優秀な生徒として勉強を教えているのは男の子です。

 

このように「男の子らしさ」「女の子らしさ」が描かれているという問題がある一方、ジェンダーステレオタイプを改善する試みもされています。

中学1年生、社会科の教科書です。

チョンバー「みんなが一生懸命勉強したら、モデルクラスになれると思

            う」

ビボル(男子生徒)「教室をきれいにするべき。掃除は女子の仕事だか

                    ら、女子にやってらおう」

ボパー「絵とか写真を飾って教室内をきれいにしよう」

ティアリー「どの意見もいいけれど、掃除については、全員に同じように

            義務があると思う。男子だって女子と同じように掃除が出来

            るんだから、区別するのはおかしいと思う」

級長「もちろん!モデルクラスになるには色々な要因が必要だと思う。一部の生徒に義務があるのではなくて、みんなで義務を負担しなきゃ!」

ティアリーに拍手です。

 

中川香須美さん:カンボジア国ジェンダー政策立案・制度強化支援計画プロジェクト

http://project.jica.go.jp/cambodia/0211055E0/index.html

 

 今回は、11月25日から28日にブラジルのリオデジャネイロで開催された第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議の期間中に、甲斐田代表理事より会員メーリングリストに流れた会議の速報をご紹介します。

* * *


こんにちは。甲斐田です。今、CSECチーム(子どもの性的搾取に反対する活動チーム)の若者メンバーの滝藤奈都子さんと望月裕太さんと3人でブラジル会議(「第3回子どもと若者の性的搾取に反対する世界会議」)に参加するために11月24日からリオデジャネイロにきています。

会員のみなさまからは多くのカンパをご協力いただき、心から感謝申し上げます。

こちらは現在27日(木)の朝5時過ぎです(日本より11時間遅れの時差があります。時差ぼけのせいか、3時前に目が覚めてしまいました。)今日は会議3日目です。

1日目の開会式は、午後6時から始まる予定でしたが、始まったのはなんと8時過ぎ。

子ども代表、スウェーデンのシルビア王妃、ユニセフ代表、日本政府などが次々にあいさつし、最後はブラジル大統領の情熱的なスピーチで終わりました。

会議の運営状況がかなり混乱していて、参加者がホテルに戻る交通手段がなく、私たちがホテルに着いたのは夜中の12時近くでした。

この日、滝藤さんと望月さんは、ユース会議に参加し、いきなりのリクエストに応えて望月さんは日本の子どもの性的搾取について発表をしたそうです。日本から参加している若者は彼ら二人だけで、今回は東アジアからの若者参加も少ないようです。滝藤さんは、提言づくりのチームにかかわっています。

昨日からいよいよ会議が始まり、二つのパネルディスカッション(全体会議)とそれぞれのテーマでワークショップ(分科会)がありました。

一つ目のテーマは、「子どもの性的搾取の新しい形態と課題」で、子ども代表を含め5人が発表をしました。

印象的だったのは、アイルランドのエテル・クウェイル(Ethel Quayle)教授の「子どもポルノとネットにおける性的搾取」についての発表で、この問題について各国における言葉の定義や対応が異なることが対策の遅れにつながっているとのことで、特に日本で「マンガ」が規制されていないことについて触れられていました。

brazil 020 small.jpg二つ目のテーマは、「法的枠組みとアカウンタビリティ(説明責任)」で、2人の子ども代表と4人のスピーカーが発表しました。

印象的だったのは、イギリス警察のジム・ギャンブル氏の以下の言葉です。「子どもを守るためには新しい法律をつくるだけでは不十分です。必要なのは、新しい考え方をもつことです。」「どんどん、環境は変わっているので、法律の執行において、子どもの権利条約12条にあるように子どもの意見を聞いて、子どもの発言権を保障することが大事です」「NGOができることもたくさんあります。今では、カンボジアの12のNGOがカンボジアで子どもを性的搾取する容疑者を逮捕・起訴できるように諮問委員会をつくり、私たちの捜査に力を貸しています。」

パネリストの報告が終わって、ギャンブル氏に自己紹介のご挨拶に行ったところ、アフェシップでかつて法律を担当していたアールティ・カプールさんと一緒に仕事をしているということでした。
カプールさんは、2年くらい前にイギリス政府から請われて、子どもの性的搾取を取り締まる部門で働くことになったと話していましたが、同じ分野で活躍していることを知って嬉しく思いました。

 11月27日 甲斐田万智子

"闇の子供たち"をよんで...

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 こんにちは。今回からブログの担当になりました、会員で大阪事務所ボランティアの前嶋千里です。

 

 先日届いたシーライツの会報(2008年秋号・63号)で、"闇の子供たち"の東京での座談会の報告を読ませて頂きました。多くの方が映画や本(原作ヤン・ソギルさん著「闇の子供たち」)で取り上げられている問題を自分たちの問題として真剣にとらえられ、自分たちにもできることがないかと考えられている姿にとても心強く思うとともに、こういう輪がさらに広がれば良いのにと思います。

 

 そこで勝手ながら"闇の子供たち"の本と映画の感想を、二回に分けて書かせて頂きます。今回は本の感想です。

 

 本では途上国で起きている人身売買や子ども買春、底辺で暮らす人々の暮らしの現状が詳しく描かれているだけでなく、それらの問題同士のつながりと、それらの問題と日本や欧米諸国のような先進国とのつながりも描かれていて、私にとって新たな角度から貧困、人身売買、子ども買春の現状と、日本と途上国との関わり方の問題を見直すことができました。そして全ての問題が、想像以上に酷いものだとわかりました。

 

 特に子どもたちの置かれている状況は最悪で、"人間"として扱われていないということを強く感じました。自分たちの快楽だけを求める大人たちの行為によって、子どもたちは身も心も深く傷つけられています。そして何より自分の命に関わる選択が、買春宿の大人や客にゆだねられ、命を落としてしまう危険とそれを拒めば虐待されることに対する恐怖が毎日続きます。また本によれば、子どもたちがHIVにかかって症状が進行してしまうと、生きたままゴミ袋に入れられゴミとして捨てられてしまうのです。

 しかしそこから抜け出せたとしても、「売春婦として働いていた」「HIVに感染している」ということで偏見を受け、結局また世間から人間として扱ってもらえません。それは一番自分を受け入れて愛してもらいたい存在の親であってもです。

 

 また今までは、親が子どもを売るという行為は貧困で食べる物に困ってしまい、親が最終手段として子どもを売り、飢えをしのいでいるという昔の日本でも起こっていた様な状況から生じるのだと思っていました。確かにそういう理由で売られてしまった子どもたちも多いと思います。しかし中には金儲けや、家電、車・オートバイの様な贅沢品を購入する目的で、親が自分の子どもを売ってしまうケースもあり、そのことが本当に悲しいです。

 

 またペドファイルと呼ばれる児童性愛者の中には、自らも子どもの時に大人から性的虐待を受けていた被害者がいることや、買春宿で働く人の中には、自分も子どもの時に貧困のために買春されていた者が、自らの身を守るために虐待する側に回ってしまう者もいることを知りました。かつての被害者が加害者になってしまうことは非常につらい出来事で、ペドファイルや買春宿の人たちが、自らが受けたストレスのはけ口を求めてしまうのもその1つですし、自分がHIVにかかることなく、飢えずに生きるためには犯罪者側に回らざるを得ない時、人を押しのけてでも自分が生きたいと誰しもが思うのではないでしょうか?また本に登場する新聞記者は、途上国の子どもたちから生きたまま臓器を取り出し、先進国の子どもに移植するむごい行為が行われているというネタを掴みました。そしてストーリーでは、買春宿で働かされていた少女が臓器を移植するために、病院に連れて行かれます。もしこれが事実であれば、許されない犯罪だと思います。全ての子どもに生きる権利があります。だから途上国の子どもたちが、お金持ちの子どもたちが生きるために殺されるというようなことは、あってはならないことだと思います。その一方で、やはり病気の子どもたちにも元気になって生きてもらいたいとも思います。それが自分の子どもなら、その思いはひとしお強いはずです。私は子ども買春や臓器移植の問題が起こってくるのは、これらがそういう人間の心の弱さに付け込む行為であるからだと思います。

 そして一番強く感じた事は、貧困や児童労働、子ども買春、臓器売買など全ての問題が"負の連鎖"のように繋がっているのではないかということです。なぜなら、これらの問題は複雑に絡み合っていて、1つの問題が起きるとドミノ倒しのように別の問題が生じたり、問題の悪化に繋がっていたりするからです。そしてこれらはタイなどの途上国で起きている問題であっても、未だに多くの日本人が買春や臓器移植を途上国で行っているのであれば、その1つ1つの問題に個人としては関与していなかったとしても、日本人として何らかの責任があるのではないかと思います。そして人間の弱さをついた問題だからこそ、禁止するだけでは解決できない問題だと思います。私たちや自分の周りの人が未来の加害者にならないために、また虐げられている子どもたちが人間として生きていくことができるためには、私たちもこの問題にどう取り組めば良いかを考えていくことが大切なのではないでしょうか?

 

*次回イベント*

12月21日、ワンワールドフェスティバルの会場内で、"闇の子供たち"の映画や原作を読まれた方を対象に、座談会を行います。自分の思いや考え、感想を多くの方と語り合ってみませんか??

詳しくはこちら↓↓

http://www.c-rights.org/2008/11/-in-1221.html

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お問い合わせはこちら↓↓

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毎週水曜日13時~17時に開所しています。

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大阪事務所一同

文責 前嶋千里

ワムワムキッズパーク活動報告

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大阪事務所だより827日号 

 

 

*ワムワムキッズパーク活動報告*

 

820日に茨木市で開催された、ワムワムキッズパークに参加してきました。

 

 

シーライツは展示パネルの提供パネルの展示、「インドの働く子ども」ワークショップの開催と、DVDの上映を行いました。 

 

お子様からおとなの方まで、幅広い年齢層の皆様にご参加いただき、子どもの権利について一緒に考えることができました。

 

インドやカンボジアで働く子どもたちの写真や、

字が読めないのでおとなに騙されてしまうインドの少年アミンの短い劇

を見ていただいた後で、

 

 

「もし自分が写真に出てくる子どもたちやアミンみたいな状況だったら、

何がいやですか?」

 

 

とお尋ねするといろいろな御意見が出され、画用紙は御意見を書いたポストイットでいっぱいになりました。 

 

例えば、「学校に行けないのはいやだ」「一生懸命働いたのに騙されてお金がもらえないのはいやだ」などです。 

 

 

そして、「学校に行く事ができる」「騙されずにお金をもらうことができる」ようになるためには、子どもの権利条約をどのように利用すればいいのかを

「子どもの権利条約カード」を使って考えていただく番になると、

さらに多くの御意見が出されました。

 

 

一つのことが「できる」ようになるために、

十何枚もの条約カードをあてはめられたお子様もおられ、

条約のひとつひとつは切り離されたものではなく、

お互いに関係しあっているんだなと再認識させられました。

 

 

 

お子様もおとなの方も、子どもの権利条約に対する理解を深められ、

権利条約の利用について一緒に考えていただくことができました。 

 

 

 次回イベント予告*

920日(土)は、「子どもと家庭に寄り添う」ことを理念とする児童擁護施設、

三光塾の側垣一也さんをお迎えし、日本の子どもと子どもの権利条約について

考える講座を行います。

 

お楽しみに! 

 

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大阪事務所一同

文責:緑門 

 

 

●○大阪事務所だより7月2日号○●

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雨が降ったり降らなかったり、暑かったり肌寒かったりと

不安的な天気が続いていますね。

 

こんな時は体調を崩しやすいものです。

かくいう私もすっかり風邪をひいてしまいました。

 

喉にはカテキンが効くそうで、緑茶でうがいをするようにと

お医者さんにすすめられました。

「家に帰ってきたら、緑茶でうがい」と、

風邪をひく前にしっかり予防策を講じておくのもいいかもしれませんね。

 

 

 

さて、今回は615日の子どもの権利条約普及講座第1回のレポート第3弾、

子どもの権利条約ってなーに?

についてお届けします。

 

 

「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。

 

1989年の国連総会によって採択されました。現在、締約国・地域の数は193。未締約国は2カ国です。

日本は1990921日に109番目で署名、1994422日、158番目の批准国となっています。

 

 

子どもの権利条約は大きく4つの柱からなっており

○生きる権利

○守られる権利

○育つ権利

○参加する権利

があり、子どもが個人として生活するために十分な環境を整えられるべきであるとしています。

 

 

子どもの権利条約第3条(ユニセフ抄訳)では

子どもにとってもっともよいことを

子どもに関係のあることを行うときには、子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。

 

とあります。

 

大人にとって都合のいいように子どもを扱うのではなく、

大人が子どもに関与する場合は、子どもの最大の利益を考慮して行動するべきだという

指針が定められています。

 

 

子どもの権利条約を普及することにより、大人の子どもへの意識を変え、

また、子ども自身も「自分は社会で認められた存在なんだ!」と自信をもつことが

できるようになると考えます。

 

実際、インドで児童労働者として働いていた子どもは

「子どもの権利条約を知るまで、働くことが当たり前だと思っていた。

条約を知って、勇気がわいた」

と語っています。

Born Free Art School 2008.5.13 立命館大学での講演会より)

 

 

子どもの権利条約を広めることで、多くの人の意識や行動が変わることを祈っています。

 

たとえば、小学校に入学した子どもが卒業できる割合の現状は以下の図のとおりですが、

少しでも改善されればと思います。

 

 

education.gif rate.gif 

 

(引用、出典:

UNICEF  http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig.html

UNICEF 子どもと先生の広場 http://www.unicef.or.jp/kodomo/data/bod5_5.htm

日本国外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/ )

 

 

 

 

 

*次回イベント予告*


7月11日(金)には、子どもの権利条約普及連続講座第二回として『エイズと薬物の被害を受けるカンボジアと世界の子どもたち~どうしたら子どもの権利を守れるか~』が開催されます。(定員:40名)

新著『子どもに寄り添う カンボジア・薬物・エイズ、人身売買との闘い』を出版されたばかりのジャーナリスト、工藤律子さん(ストリートチルドレンを考える会共同代表)から、取材したエイズや薬物の被害に遭っているカンボジアの子どもたちについて、他国と比較しながらお話していただきます。

その後、甲斐田万智子(シーライツ代表理事)と藤井浩子(シーライツ副代表理事)より、子どもの権利についてお話します。

詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.c-rights.org/2008/06/711.html




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大阪事務所一同

文責:緑門

 

[報告] 2008年度通常総会 (6月14日)

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 国際子ども権利センターは、特定非営利活動法人となって2回目の総会を6月14日に開催しました。当日の様子をご報告します。

【日時】 2008年6月14日(土) 13時半~15時
【場所】 文京シビックホール 会議室1 (東京都文京区春日)
【出席】 正会員の出席が11名、委任状24名で、定足数を満たしました。その他、オブザーバーとして賛助会員6名が出席しました。

080414_3.jpg はじめに、1号議案の2007年度事業報告を理事の牧田東一が行いました。
 続いて、代表理事の甲斐田万智子が2号議案の2007年度収支決算報告を行いました。収支計算書案について、以下の補足説明がありました。

・2007年度はフレンズのチャイルド・セーフ・ホットラインが24時間受付できるよう支援を行った。
・インド・プロジェクトへ大口寄付があったことから、CWCの職業訓練センターへ支援を行った。

 ここで1号議案、2号議案が承認されました。

 次に、3号議案の2008年度事業計画について代表理事の甲斐田と副代表理事の藤井浩子から説明がありました。以下は事業計画書案の説明の一部です。

・基本的に、これまでの4つのパートナー団体との協働事業を継続。
・フレンズのシエムリアップでのチャイルドセーフ事業を半年~1年支援することを検討中。
・アフェシップの縫製所にも保育室がほしいとリクエストがあるので、そちらも検討中。
 その後、代表理事の甲斐田から4号議案の2008年度収支予算の説明があり、3号議案および4号議案が承認されました。

080614_4.jpg 次に、5号議案の2008年度役員の選任が行われました。理事の牧田が理事会で選出された理事と監事の候補者を発表し、5号議案が承認されました。出席していた理事と、今回初めて出席された会員さんから一言ずつ自己紹介をしてもらいました。

 また、追加のお知らせとして、代表理事の甲斐田から、期末決算の繰越金の一部を、事業地での大規模な天災や団体の不測の事態に備えるための基金にする提案があり、承認されました。詳細は理事会で検討することになりました。

 最後に、代表理事甲斐田より以下のように挨拶があり、総会はほぼ定刻どおりに終了することができました。
「国際子ども権利センターは設立16年となり、NPO法人として2年目となって、皆さんのおかげでここまでやってこれたことを感謝します。やりたいことはたくさんありますが、シーライツの特徴である日本の子どもと南の子どもをつなぐ事業を99年を最後に行っていないので、近い将来にカンボジアの子どもをよんで、カンボジアの子どもから日本の子どもがパワーをもらえるような機会を作りたいと考えています。」

 資料は以下をご覧ください。(すべてPDFファイルです)
 2007年度事業報告書 pdf.jpg  2007jigyo_houkoku.pdf

 2007年度決算報告書 pdf.jpgのサムネール画像  2007kessan_houkoku.pdf

 2008年度事業計画書 pdf.jpgのサムネール画像  2008jigyou_keikaku.pdf

 2008年度予算書   pdf.jpgのサムネール画像   2008yosan.pdf  

 2007年度に行った事業の報告第3弾です。今回は、子どもの性的搾取を防止するための学校における子どもの権利教育の推進を評価するワークショップの報告をいたします。

事業名:子どもの権利教育事業の評価ワークショップ
実施期間:2008年3月13日から2008年3月14日
実施場所:カンボジア カンダール州、コンポンチャム州、シエムリアップ州
目標:3つの州の学校で子どもの権利教育を進める上での成果と課題を話し合い、将来に向けて計画を立てる

crf_ws080314.jpg シーライツのパートナー団体の子ども権利基金(以下CRF)は、学校における子どもの権利教育を進めており、その中で子どもたちが自分たちと友達を性的搾取、人身売買から守ることができるようにすることを重視しています。そして、その推進にあたっては、教員養成校と州の教育局がワーキンググループをつくって教員の養成や子どもが参加できる体制づくりをしています。今回、CRFと協働で過去3年間にわたってカンダール州とコンポンチャム州、およびシエムリアップ州で行ってきたその事業を振り返り、今後どのようにこの事業を進めていけばいいかの評価ワークショップを実施しました。それぞれの州から作業部会のリーダーをつとめる州教育事務所の次長などが参加し、教員養成校の校長先生、カンボジア事務所スタッフも含め合計17名が参加しました。

 その結果、ワーキンググループのメンバーとしてかかわっている各州の教育局の職員はそれぞれ成功点や課題を話し合い、共有することができ、さらに子どもたちを守る権利教育を進めていく意義や戦略を見出し、その計画を立てることができました。

 課題としては、子どもの性的搾取を防止する子どもの権利教育を学校でさらに進めていくために、子どもクラブの子どもたちが主体となって子どもの権利を普及していけるようにすることが重要とされました。

 この事業は、大阪聖パウロ教会と東京都から助成を受けたほか、多くの方々からのご寄付により実施することができました。ご支援くださった皆さま、どうもありがとうございました。引き続き、2008年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 2007年度に行った事業の一つである、子どもの人身売買と性的搾取の防止事業の実施状況とその成果をご報告いたします。

事業名:子どもの人身売買・性的搾取防止事業
実施期間:2007年9月から2008年3月(2008年6月まで実施予定。その後、7月からさらに継続)
実施場所:カンボジア スバイリエン州チャントリア郡
目標:児童労働と人身売買のリスクが高いスバイリエン州の地域において人身売買をなくす

女の子1人とお米.JPG スバイリエン州チャントリア郡は、ベトナムとの国境を接しており、小学校低学年の子どもたちがベトナムに物乞いや農作業の出稼ぎに行くことが多い地域です。その出稼ぎの過程で子どもたちは性的搾取や人身売買のリスクに遭いやすくなっています。
 シーライツでは、HCC(子どものためのヘルスケアセンター)とのパートナーシップのもと、この地域の10の小学校・中学校と二つの地域で子どもの権利や人身売買・性的搾取に関するトレーニングを実施し、「学校を拠点とする子どもの人身売買ネットワーク(SBPN School Based Prevention Network)」「地域を拠点とする子どもの人身売買ネットワーク(CBPN Community Based Prevention Network)」を作り、そのネットワークメンバーを通じて、子どもたち自身とその周辺の大人たちに、子どもの権利に関する知識や認識の普及をし、人身売買や子どもの性的搾取を防止することができました。
 あわせて、被害者になりやすい貧困層の子どもを対象に奨学金プログラムと出稼ぎを減らすための収入向上プログラム(最貧困家庭に牛を貸し出し、家庭菜園の農法指導と種子給付)を実施しました。この結果、特に子どもが人身売買に巻き込まれやすい危険な出稼ぎを食い止めることができました。(写真は、奨学金としてお米を受け取る少女)

この事業での裨益者は以下のとおりです。
・2つのコミューン(チュレとプレイコキー)でトレーニングを受けた地域のリーダー(CBPN) :15人
・2つのコミューン(チュレとプレイコキー)でトレーニングを受けた学校の子どもたち(SBPN):121人
・5つのコミューン(上記二つとバティ、バベット、プラサート)でCBPNによって情報を受け取った地域住民:8661名
・SBPNによって情報を受け取った子どもたち:1740名
・奨学金(米)を受け取った少女の家族:20世帯
・奨学金(文房具)を受け取った少女:50名
・収入向上プログラムでトレーニングおよび牛の貸し出しを受け、家庭菜園用の種子を受給した家庭:10世帯

 この事業は、国際ボランティア貯金、東京都、全労済、連合、サッポロビール労働組合、真如苑、エアラインズクラブから助成金を受けたほか、多くの個人の方々からのご寄付により実施することができました。
 ご支援くださった皆さま、どうもありがとうございました。
 引き続き、2008年度もどうぞよろしくお願いいたします。

甲斐田代表理事がお話しするセミナーをご案内いたします。

「カンボジアの子どもの権利実現における
            ライツ・ベース・アプローチの可能性」


 主催:カンボジア市民フォーラム(PEFOC,J)、桜美林大学大学院国際協力専修

 カンボジア市民フォーラムは、子どもの権利の実現のために活動されている甲斐田万智子氏によるセミナーを開催いたします。
 本セミナーでは、人身売買、性的搾取、児童労働などの防止を通じて子どもの権利実現をおこなっている3つのNGOの実践例やユニセフがコミューン評議会(村の議会)で進めている取り組みを通して、カンボジアでライツ・ベース・アプローチ(人権基盤型アプローチ)がどのような可能性をもつのかをみなさんと共に考えたいと思います。
 カンボジア、子ども、人身売買、児童労働などにご関心をお持ちの方をはじめ、どなたでもふるってご参加ください!

【講師】甲斐田万智子 (国際子ども権利センター 代表理事/
    桜美林大学非常勤講師/カンボジア市民フォーラム世話人)
【日時】6月11日(水)18:00~20:00
【場所】桜美林大学四谷キャンパス
【住所】〒160-0004 東京都新宿区四谷1-21-6 TEL:03-5367-1321
【アクセス】JR四ツ谷駅、東京メトロ丸ノ内線・南北線四ツ谷駅より徒歩3分。(地図はこちら)
【参加費】500円(カンボジア市民フォーラム会員は無料。当日ご入会の方も無料です。)
【定員】80名 

【お申込み・お問い合わせ】
お名前/ご所属/メールアドレスを明記の上、E-mail、Faxまたはお電話にてお申込ください。
メールはこちらから
TEL:03-3834-2407
FAX:03-3835-0519
担当:上村(カンボジア市民フォーラム事務局調整員)

※当日参加も可能ですが、資料や会場準備の都合上、できる限り6月10日(火)までにお申し込みください。


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