組織と理念

保護された少女のインタビュー

アフェシップを襲った事件

権利センターの支援内容

 

  権利センターの支援内容 〜保育サービスで母子ともに支援〜  

支援にいたった経緯

予防活動により力を入れているHCC対し、AFESIPは被害者の救出と保護により重きを置いている団体です。様々な形の性的搾取の被害に遭った少女・女性たちを一時的に保護し、職業訓練や心理ケアによって、彼女たちを社会生活へと再び返すことを目標としています。

職業訓練には洋裁・調理・美容の3つのコースがあります。少女・女性はここから好きなコースを選択するわけですが、彼女たちの中には、幼い子どもがおり、その世話をしなくてはいけないため、職業訓練を受けることができない人たちもいます。そんな彼女たちが安心して職業訓練を受けられるように、保育サービスを始めたいと考えたAFESIPが、国際子ども権利センターに支援を求めてきて、開始されたのがこの保育サービスです。「最も支援を必要としていながら、それゆえに最もそれを受けることが難しい」という人たちにアプローチしているという意味でも、意義深い活動です。

保育サービスの内容

場所:AFESIPの運営するシェルターの一つである「トムディーセンター」の中の1室

スタッフ:保育スタッフが1名常駐

勤務時間:7:30−12:00、2:00−5:00 土日休み(カンボジアの標準的勤務体系)

  子どもたちは、平日5:00以降と土日はお母さんと一緒に過ごす

食事:朝・晩はお母さんと  昼は保育スタッフと

医療体制:定期的な健康診断はなし。すぐに連絡のつく医者は確保

18ヶ月と10ヶ月の姉妹??

10月20日訪問時に保育サービスを受けていたのは、2人の子どもでした。同じお母さんの子どもです。お母さんは17才。2人ともレイプされて産まれた子どもだということです。そして彼女の説明によると、上の子は18ヶ月で、下の子は10ヶ月近い、とのこと。言われるままにメモを取っていた私ですが、よく考えると間が8ヶ月しかありません。もう少し聞いてみると、最初の子どもを産んでから、すぐにまたレイプされるた、その間は4ヶ月くらいだった、ということ。ますますもって計算が合いません。

しかしそうは言っても、彼女の答えは曖昧なもの。実際に子どもの年齢をあまり把握していないものと思われます。出生登録もしていなければ、母子手帳もない状況、そしてレイプされたショックは当然大きいでしょうし、そもそも彼女は学校に行っておらず、計算があまりできません。しかしこのように母親が、自分の子どもの年齢も正確にわからない現状が、適切なケアを子どもに与えられない、ということにつながり、。カンボジアにおける発育障害の多さに大きく関係していることは言えるでしょう。

お母さんの生い立ち

この17歳のお母さんは孤児です。電気関係の仕事をしていた父親は彼女がまだ赤ちゃんの頃に感電死し、別の男性と再婚した母親も先日亡くなったそうです。彼女は学校にはほとんど行ったことがなく、小さいうちから農作業を手伝い、14歳のときに親に決められて結婚。しかし夫はタイに出稼ぎに行ったきり戻らず、そして前述のレイプ被害に遭い、祖母が村長などに報告し、アフェシップのシェルターに連れてこられることになったということです。

今彼女はシェルターで洋裁を学んでいます。ケアテイカーが子どもを見ているため、時々は心配になることもあるけれども、集中して学べると言っていました。しかし洋裁を学ぶ上では、寸法を測ったり、なにかと数字が絡んでくるため、学校に行っていない自分には難しい、とも漏らしていました。

お母さんについて、詳しくはブログをご覧下さい↓

http://blog.goo.ne.jp/jicrc/e/9da4a22e81fca412360aa8f39da4e984

子どもたちのために

保育サービスを受けるようになって子どもの皮膚の状態が良くなったのがうれしい、という彼女は、「2人の子どものために一生懸命学ばなくては」と語ってくれました。識字教室についても、まだ始めていないが、やってみたいと意欲を見せてくれました。時計の針は戻らなくとも、まだ17歳と若いお母さんです。この保育サービスを受けられるようになり、とにかくスタートラインに立ちました。ここからは彼女の頑張りにかかるところが大です。「子どもたちのために」という彼女の言葉に期待したいと思います

ケアテイカーの紹介

アフェシップのシェルター「トムディセンター」で働く保育スタッフは25歳の大学1年生ニエットさんです。保育サービスの経験は、ゴールデンチャイルド、というあの洗剤などで有名な大企業ジョンソン&ジョンソンが資金を出しているNGOで4,5ヶ月ほどあるそうです。保育サービスの経験があるとはいえ、日本のように保育士の資格があるわけでなく、先輩スタッフに教わっただけということですから、彼女自身勉強中なのもまた事実でしょう。学費を稼ぐことを目的に働いているが、子どもは好き だということでした。夕方5時、お母さんが職業訓練を終えるまで働き、その後学校に行くようです。

ケアテイカーについて、詳しくはブログをご覧ください ↓
http://blog.goo.ne.jp/jicrc/e/b2359d83cf3b2aa18f1bd77d6c7e4942