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子どもの「送り出し国」「受入国」「経由地」としてのカンボジア

~不法入国者として裁かれる人身売買の被害少女たち~

甲斐田万智子(当センター共同代表)

2002年、カンボジアで人身売買の被害にあった少女たちが刑務所に入れられ、議論をよんだ出来事がありました。

プノンペン郊外にスワイパーと呼ばれる少女を買える場所として有名な地域があります(現在は警察の取締りによって閉鎖)。そこでは、少女たちが列になって店先に並んでいます。そのほとんどは16歳以上ですが、奥には年端のいかない少女たちが待機しています。ネット上で、外国のセックスツーリストたちがスワイパーク「訪問」の情報を交換します。ここで昨年6月に、NGOの通報により、警察の手入れがなされ、14人のベトナム少女たちが救出されました

しかし、彼女たちはパスポートやビザをもたない不法入国者ということで、逆に逮捕されて拘束されたのです。その多くは18歳未満のように見えたのですが、3人しか未成年と断定できないということで11人は1ヶ月以上も刑務所に入れられました。国際的に人身売買の被害者は法的な手続きのいかんにかかわらず、「被害者」として保護するという流れになっているにもかかわらず、入国管理法にそって動こうとする裁判所が少女たちの法的地位を根拠に逮捕状を出したのです。

人権問題に取り組むNGO・Licadhoの事務局次長のネリー・ピロージさんは「裁判所は、人身売買という犯罪でなく、被害者にばかり焦点をあてているのが問題だと思います。入国管理法と人身売買の問題は別々に対処することが重要なのです」と話しています。(カンボジアデイリー2002年6月21日号)

人身売買の被害者は、その法的地位にかかわらず、被害者として扱うという原則が徹底されるにはまだ多くの時間が費やされるかもしれませんが、カンボジアでこのようにNGOが積極的に発言できる環境にあること、また、それをマスコミが頻繁に報じていることには希望が見えます。

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