お知らせ

カンボジアの活動の様子

お知らせ一覧

2019年02月18日

 

シーライツのカンボジア事業は現地NGOのCCPCR(Cambodian Centre for the Protection for Children’s Rights、以下CCPCR)と共に実施しています。

今回は2018年上半期のCCPCRからの報告を写真とともにご紹介します。

 

また近日中にシーライツの理事やインターンが事業地を訪問した様子もブログにてお届けする予定でおりますので、楽しみにお待ちください!

 

<テーマ>

2018年度カンボジア事業報告

 

<内容>

2018年度カンボジア タナオコミューンにおける子どもの権利促進メカニズムの持続可能性の強化プロジェクトにおける活動についての報告。

 

事業期間:

2018年4月~2018年8月

 

概要:

ピア・エデュケーターと月例会議をもち、子どもの権利に関わる研修を行うことで子どもの権利についてより理解を深め、知識と経験を分かち合う。

地域の行政機関と良好な関係を築く。

 

パートナー団体:

CCPCR(Cambodian Centre for the Protection for Children’s Rights)

 

活動内容:

・ピアエデュケーターに対して

【子どもの権利に関する研修】

タナオ、ポーマオム、プレイロバ小学校の35名のピア・エデュケーター(子どもから子どもへ「子どもの権利」を教える子どものリーダー)に対して、子どもの権利に関する能力強化のための研修を行いました。その結果、ピア・エデュケーターは子どもの権利の4つの柱(生きる、参加する、守られる、育つ権利)についてより理解を深め、知識と経験を分かち合うことができました。また、ピア・エデュケーターはクリティカルな考えが深まり、特に子どもの虐待について関係者に報告できるようになりました。

 

【英語とコンピュータ学習の指導】

2018年7月より英語とコンピュータ学習の教室が始まりました。この教室は土日に実施され、これまで51名が参加しています。参加したピア・エデュケーターからは真剣に学ぼうとする姿勢がうかがえています。

PC教室の様子

 

英語教室の様子

 

【議事録作成の訓練】

毎月の月例会議前に議事案を決める、議事に沿って議論する、今後の活動のために記録を残す等について訓練を行い、今後の会議運営に役立てています。

 

【子どもの権利意識向上のための活動支援】

ピア・エデュケーターが公立学校の子どもたちに子どもの権利について伝えるため、学校が学ぶ時間を設けられるよう、校長先生や学校教員との調整、および実施支援を行いました。その結果、タナオ、ポーマオム、プレイロバ小学校で子どもの権利意識向上のための活動が実施され、合計342名の児童(うち女子160名)が子どもの権利について学ぶことができました。

 

 

・タナオ・コミューンの図書室(チャイルド・フレンドリー・スペース)の運営管理の見直し

学校教員、司書(チャイルド・フレンドリー・スペース管理委員会)、ピア・エデュケーター、地域行政関係者などと協議し、タナオ・コミューンの図書館の運営管理方法の見直しを行いました。その結果、図書館内の清掃と遊び場に設置された遊具の改善、コミュニティ学習センターの環境整備をすることができました。

遊具

 

図書室の様子

 

コンポンロー郡での子どもや女性に関する課題を共有する月例会議の実施支援

コンポンロー郡で月例会議を3回開催できるよう調整・支援を行いました。会議では家庭内暴力、中途退学、子どもの薬物使用など、子どもや女性に関する課題について議論し、可能な解決策を出し合いました。今後、専念する取組みは以下の通り。

– 家庭内暴力:被害にあっている貧困家庭への支援を強化。

– 中途退学:教員を励まし、退学しそうな子どもがカウンセリングを受けられるようにす

る。

– 子どもの薬物使用:各コミューンの女性と子どものためのコミューン委員会(CCWC)のメンバーが地域関係者と協力し、学校や村で啓発活動を行う。

CCWCのメンバー

 

・女性や子どものためのコミューン委員会(CCWC)、学校、地域行政関係者との協働

ピア・エデュケーターへの研修を通して、貧しい子どもたちが学校を退学しベトナムへ物乞いをするために移住するケースがあると報告がありました。それを受け、CCPCRは貧しい子どもたちに直接働きかけると同時に、CCWCメンバーや学校教員と協働し問題に対処しました。その結果、中途退学や乾期にベトナムに渡って物乞いをする貧困家庭の子どもたちの数が減少しました。今後も子どもを取り巻く問題に対処するため、地域の行政関係者などと議論を重ねていきます。

 

(翻訳協力 五十嵐和代、田畑智子)

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。

お知らせ

カンボジアの活動の様子

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2019年02月18日

 

シーライツのカンボジア事業は現地NGOのCCPCR(Cambodian Centre for the Protection for Children’s Rights、以下CCPCR)と共に実施しています。

今回は2018年上半期のCCPCRからの報告を写真とともにご紹介します。

 

また近日中にシーライツの理事やインターンが事業地を訪問した様子もブログにてお届けする予定でおりますので、楽しみにお待ちください!

 

<テーマ>

2018年度カンボジア事業報告

 

<内容>

2018年度カンボジア タナオコミューンにおける子どもの権利促進メカニズムの持続可能性の強化プロジェクトにおける活動についての報告。

 

事業期間:

2018年4月~2018年8月

 

概要:

ピア・エデュケーターと月例会議をもち、子どもの権利に関わる研修を行うことで子どもの権利についてより理解を深め、知識と経験を分かち合う。

地域の行政機関と良好な関係を築く。

 

パートナー団体:

CCPCR(Cambodian Centre for the Protection for Children’s Rights)

 

活動内容:

・ピアエデュケーターに対して

【子どもの権利に関する研修】

タナオ、ポーマオム、プレイロバ小学校の35名のピア・エデュケーター(子どもから子どもへ「子どもの権利」を教える子どものリーダー)に対して、子どもの権利に関する能力強化のための研修を行いました。その結果、ピア・エデュケーターは子どもの権利の4つの柱(生きる、参加する、守られる、育つ権利)についてより理解を深め、知識と経験を分かち合うことができました。また、ピア・エデュケーターはクリティカルな考えが深まり、特に子どもの虐待について関係者に報告できるようになりました。

 

【英語とコンピュータ学習の指導】

2018年7月より英語とコンピュータ学習の教室が始まりました。この教室は土日に実施され、これまで51名が参加しています。参加したピア・エデュケーターからは真剣に学ぼうとする姿勢がうかがえています。

PC教室の様子

 

英語教室の様子

 

【議事録作成の訓練】

毎月の月例会議前に議事案を決める、議事に沿って議論する、今後の活動のために記録を残す等について訓練を行い、今後の会議運営に役立てています。

 

【子どもの権利意識向上のための活動支援】

ピア・エデュケーターが公立学校の子どもたちに子どもの権利について伝えるため、学校が学ぶ時間を設けられるよう、校長先生や学校教員との調整、および実施支援を行いました。その結果、タナオ、ポーマオム、プレイロバ小学校で子どもの権利意識向上のための活動が実施され、合計342名の児童(うち女子160名)が子どもの権利について学ぶことができました。

 

 

・タナオ・コミューンの図書室(チャイルド・フレンドリー・スペース)の運営管理の見直し

学校教員、司書(チャイルド・フレンドリー・スペース管理委員会)、ピア・エデュケーター、地域行政関係者などと協議し、タナオ・コミューンの図書館の運営管理方法の見直しを行いました。その結果、図書館内の清掃と遊び場に設置された遊具の改善、コミュニティ学習センターの環境整備をすることができました。

遊具

 

図書室の様子

 

コンポンロー郡での子どもや女性に関する課題を共有する月例会議の実施支援

コンポンロー郡で月例会議を3回開催できるよう調整・支援を行いました。会議では家庭内暴力、中途退学、子どもの薬物使用など、子どもや女性に関する課題について議論し、可能な解決策を出し合いました。今後、専念する取組みは以下の通り。

– 家庭内暴力:被害にあっている貧困家庭への支援を強化。

– 中途退学:教員を励まし、退学しそうな子どもがカウンセリングを受けられるようにす

る。

– 子どもの薬物使用:各コミューンの女性と子どものためのコミューン委員会(CCWC)のメンバーが地域関係者と協力し、学校や村で啓発活動を行う。

CCWCのメンバー

 

・女性や子どものためのコミューン委員会(CCWC)、学校、地域行政関係者との協働

ピア・エデュケーターへの研修を通して、貧しい子どもたちが学校を退学しベトナムへ物乞いをするために移住するケースがあると報告がありました。それを受け、CCPCRは貧しい子どもたちに直接働きかけると同時に、CCWCメンバーや学校教員と協働し問題に対処しました。その結果、中途退学や乾期にベトナムに渡って物乞いをする貧困家庭の子どもたちの数が減少しました。今後も子どもを取り巻く問題に対処するため、地域の行政関係者などと議論を重ねていきます。

 

(翻訳協力 五十嵐和代、田畑智子)