お知らせ

共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を終えてのインタビュー(連載記事 第1・2回②)

お知らせ

2020年11月4日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」 第1回 7月2日

 

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない」 第2回 7月9日

 

 

 

みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。

このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。

 

このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。

新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。

インタビュー内容が長いため、4回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。

今回は、第1・2回のインタビューの第2部です。

 

 

 

北村(以下北):次の質問は、連載にも書かれていたことですが、子どもの権利と言う

        ものに対して、子どもに教えるとわがままになると主張している方の

        考えを、子どもの権利が大事であるという方向に変えていくのは難しい

        のかなと思っています。新しい考え方を聞いたりしたときに、拒絶した

        くなるのは、人としてことよくあるですし。そうなると時間をかけても

        解決できないのではないかと思ってしまいますが、どのように心から

          子どもの権利が大事なものだと思う人を増やせばいいのでしょうか。

 

甲斐田(以下甲):いきなり自分の子どもや自分の生徒に子どもの権利の内容を実践する

         のは難しいかもしれないので、人がやっているのを見ることが良いと

         思います。本当は自分がやってみてこんなに子どもは変わり、

         そういうこともできるのかと身をもって体験した方が理解が深まり

         ます。カンボジアの例で言ったら、学校の先生が参加型のワーク

         ショップを体験して、実践を通じてどのように子どもに子どもの権利

         を教えたらいいということを学びます。そしてそれをやってみたら、

         こんなに教師と生徒の関係が変わり、楽しい授業になり、こんなにも

         子どもたちが質問してくれるのかという変化が目に見えて分かり

         ます。子どもたちが実際はわがままになっているのではなくて、人の

         ことを考えるようになるというのを見るだけでも違うと思います。

 

       北:去年東京で行われた子どもの権利条約フォーラムで登壇してくれた

         子どもたちは、自分の意見を一方的に主張するだけでなく、他の

         子どもの意見も耳を傾けていたので、まさに子どもがわがままでない

         という例でしたね。しかしながら、やはり子どもの権利条約フォー

         ラムのようなイベントには、関心がある方や関係者しか集まらない

         傾向があるのではないでしょうか。私は、今関心がなくても、時間と

         お金をかける価値があれば、出向きますが、そういうのは少数派です

         よね。関心がない人を振り向かせることが重要ではないでしょうか。

 

       甲:子どもの権利を教えているある国では、学級崩壊が起きないって誰か

         が書いていました。学級崩壊がなぜ起きるかって言うと子どもが意見

         を聞いてもらえなくて、それを暴力で訴えているということだと思い

         ます。だから関心がない人でも、トラブルに直面していて、なんとか

         したいって思っている人たちに権利アプローチのヒントを提供して

         みるのはいいかもしれませんね。何もないところで無関心な人を注目

         させるのは容易ではないですから。

 

       北:要するに、子どもの権利の重要性を理解する方の輪を広げていって

         いたほうがいいって言う事ですね。

 

       甲:教員のように何か悩みを抱えている人だけでなく、子どもの権利に

         反対っていう人の中には、こだわりがあるから反対しているかもしれ

         ないですよね。例えば、子どもにはいい子に育ってほしいと考えて

         いる人がいるとします。そのような人たちに、では、いい子どもって

         どんな人でしょうかと質問してみるのです。そうすると、いい子ども

         の条件は、人の意見にも耳を傾ける方ではないでしょうかと。どんな

         に優秀な子どもでも、一方的に意見を主張する子どもするより、色々

         な人の意見を聴く方が、いい子ではないでしょうかと。そんな風に

         話し合えると、子どもの権利は、子どもがわがままになるから反対と

         いっている人たちと折り合いがついていくのではないでしょうか。

 

        北:子どもの権利に関して、5つのグループ層があって、1番目は、関心

          がある人。2番目は、トラブルに直面している人。3番目は、権利

          に反対しているが話し合いをすることで、考え方が変わるかもしれ

          ない人。4番目は、関心がない人。5番目は、絶対に子どもの権利

          は必要ないと考えている人と色々いるから、完璧を目指さず、より

          100%に近づけていくことを目指すべきということですね。

 

次回のインタビュー内容もお楽しみに!

 

 

 

 

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。

お知らせ

共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を終えてのインタビュー(連載記事 第1・2回②)

お知らせ

2020年11月4日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」 第1回 7月2日

 

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない」 第2回 7月9日

 

 

 

みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。

このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。

 

このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。

新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。

インタビュー内容が長いため、4回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。

今回は、第1・2回のインタビューの第2部です。

 

 

 

北村(以下北):次の質問は、連載にも書かれていたことですが、子どもの権利と言う

        ものに対して、子どもに教えるとわがままになると主張している方の

        考えを、子どもの権利が大事であるという方向に変えていくのは難しい

        のかなと思っています。新しい考え方を聞いたりしたときに、拒絶した

        くなるのは、人としてことよくあるですし。そうなると時間をかけても

        解決できないのではないかと思ってしまいますが、どのように心から

          子どもの権利が大事なものだと思う人を増やせばいいのでしょうか。

 

甲斐田(以下甲):いきなり自分の子どもや自分の生徒に子どもの権利の内容を実践する

         のは難しいかもしれないので、人がやっているのを見ることが良いと

         思います。本当は自分がやってみてこんなに子どもは変わり、

         そういうこともできるのかと身をもって体験した方が理解が深まり

         ます。カンボジアの例で言ったら、学校の先生が参加型のワーク

         ショップを体験して、実践を通じてどのように子どもに子どもの権利

         を教えたらいいということを学びます。そしてそれをやってみたら、

         こんなに教師と生徒の関係が変わり、楽しい授業になり、こんなにも

         子どもたちが質問してくれるのかという変化が目に見えて分かり

         ます。子どもたちが実際はわがままになっているのではなくて、人の

         ことを考えるようになるというのを見るだけでも違うと思います。

 

       北:去年東京で行われた子どもの権利条約フォーラムで登壇してくれた

         子どもたちは、自分の意見を一方的に主張するだけでなく、他の

         子どもの意見も耳を傾けていたので、まさに子どもがわがままでない

         という例でしたね。しかしながら、やはり子どもの権利条約フォー

         ラムのようなイベントには、関心がある方や関係者しか集まらない

         傾向があるのではないでしょうか。私は、今関心がなくても、時間と

         お金をかける価値があれば、出向きますが、そういうのは少数派です

         よね。関心がない人を振り向かせることが重要ではないでしょうか。

 

       甲:子どもの権利を教えているある国では、学級崩壊が起きないって誰か

         が書いていました。学級崩壊がなぜ起きるかって言うと子どもが意見

         を聞いてもらえなくて、それを暴力で訴えているということだと思い

         ます。だから関心がない人でも、トラブルに直面していて、なんとか

         したいって思っている人たちに権利アプローチのヒントを提供して

         みるのはいいかもしれませんね。何もないところで無関心な人を注目

         させるのは容易ではないですから。

 

       北:要するに、子どもの権利の重要性を理解する方の輪を広げていって

         いたほうがいいって言う事ですね。

 

       甲:教員のように何か悩みを抱えている人だけでなく、子どもの権利に

         反対っていう人の中には、こだわりがあるから反対しているかもしれ

         ないですよね。例えば、子どもにはいい子に育ってほしいと考えて

         いる人がいるとします。そのような人たちに、では、いい子どもって

         どんな人でしょうかと質問してみるのです。そうすると、いい子ども

         の条件は、人の意見にも耳を傾ける方ではないでしょうかと。どんな

         に優秀な子どもでも、一方的に意見を主張する子どもするより、色々

         な人の意見を聴く方が、いい子ではないでしょうかと。そんな風に

         話し合えると、子どもの権利は、子どもがわがままになるから反対と

         いっている人たちと折り合いがついていくのではないでしょうか。

 

        北:子どもの権利に関して、5つのグループ層があって、1番目は、関心

          がある人。2番目は、トラブルに直面している人。3番目は、権利

          に反対しているが話し合いをすることで、考え方が変わるかもしれ

          ない人。4番目は、関心がない人。5番目は、絶対に子どもの権利

          は必要ないと考えている人と色々いるから、完璧を目指さず、より

          100%に近づけていくことを目指すべきということですね。

 

次回のインタビュー内容もお楽しみに!