お知らせ

子どもの権利条約フォーラム2009 in とやま

お知らせ

2010年01月21日

 

新年明けましておめでとうございます。今年も国際子ども権利センター(シーライツC-Rights)大阪事務所をどうぞよろしくお願い致します。
みなさまはお正月をどのように過されましたでしょうか?私はせっかくの正月休みにかぜで寝込んでしまいましたが、シーライツカンボジア事務所から年賀状が届き、カンボジアのポストカードとプロジェクトに参加している現地の子どもたちからのメッセージで、少しカンボジアに行って来たような気分になりました。ご家族でご旅行に行かれた方や帰省された方、ご自宅でごゆっくり休まれた方など様々だと思いますが、みなさまがすてきな新年を迎えられ、今年一年をご健康に過されますようにお祈り申し上げます。
さて今年最初のブログは、昨年11月に行われました「子どもの権利条約フォーラム2009 in とやま」についてのご報告です。「子どもの権利条約」採択20周年という記念すべき昨年、フォーラムが富山県で開催され、シーライツ大阪事務所も出展を行いワークショップに参加しました。新型インフルエンザの影響により、少し子どもの参加者が少ないように感じたのですが、2日間で参加者(子どもを含む)は1028名にものぼりました。そして、2日目の分科会で行われたシーライツのワークショップ「カンボジアの子どもと子どもの権利条約」にも、大人3名と小学生1名が参加して下さいました。
 このワークショップでは、参加者がシーライツスタッフによるカンボジアの少女ソーニャが貧困のために売られてしまう劇を見て、まず自分がカンボジアの子どもであったらと想像し、自分にとってどんな権利が必要かを考えました。そして、今度は日本で暮らす子どもにはどのような権利が必要かを考えました。
 カンボジアの子どもとしての意見では、家族と離れることへの不安やさみしさはもちろん、どのような所で働くのかという不安や、もし自分の身に何か起きた場合、そこにはだれか自分を守ってくれる人はいるのかといった不安などを解決する権利の必要性が多くあげられました。また、もっと学校で勉強したいという思いや、自分に関わることを決める時には、もっと自分の話を聞いて決断して欲しいというような要望を伝える権利もあげられました。
その後、ユニセフの「子どもの権利条約カード」を用いて参加者と条約について確認をし、現在日本で必要だと感じる権利を参加者がカードから選びました。選ばれた権利としては、「意見表明権」や「表現の自由への権利」などがあげられましたが、中には格差社会をにらんで、第26条に掲げられた「全ての子どもたちが社会保障を受けられる権利」や、「児童虐待から保護される権利」、「あらゆる情報を手に入れることができる権利」などもあげられました。 
 「子どもの権利」と聞くと、子どものわがままの言い訳と思われている方が少なくないのではないでしょうか?しかし、子どもの権利条約で保障されている権利は、どれも世界中の子どもたちが安全で、幸せに育つために欠かせないものなのです。そして、私がフォーラムに参加するたびに子どもたちから感じるのは、自分の気持ちや考えを伝える事の大切さを知っている子どもは、相手の意見も大切にしているということです。だから決して、わがままのための条約ではないと実感しています。このことをもっと多くの方にも感じていただく事が、日本で「子どもの権利条約」の普及を図る大きな一歩につながると思いました。

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大阪事務所一同

文責 前嶋千里

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。