お知らせ
2019年10月23日
この度、台風19号の被害にあわれたみなさまに深くお見舞い申し上げます。
また1日も早く日常が取り戻せることを心よりお祈りいたします。
シーライツは「子どもにやさしい社会」を目指しています。
災害時、子どもにとってやさしい社会とはどのような社会なのでしょうか。
「災害時の子どもなりの反応をおとなが理解し、いつも通りの日常が1日も早く戻ること」
東日本大震災では子どもたちが「津波ごっこ」をすることがあったそうです。
不謹慎なようにみえますが、これは子どもたちが自分の心を回復させるため「遊び」という手段で過去の経験をなぞり、そこから立ち直ろうとしている証です。
子どもなりの回復方法なのです。
災害時の子どもに対して、おとなはどうすれば良いのだろうと思った時に参考になるサイトをご紹介します。
公益財団法人日本ユニセフ協会 「災害時の子どもの心のケア 」
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「子どものための心理的応急処置 」
子どもたちの心の傷を回復するためには「日常を取り戻す」こと「居場所をつくる」ことが大切といわれています。
避難所で「こどもひろば」など子どものための居場所をつくり生活のリズムをつくることが大切とされていますが、こうした取り組みはまだすすんでいるとはいえません。
参考記事
「子どもにやさしい空間」(CFS)災害支援のスタンダードに 東北で初のCFS研修 (公益社団法人日本ユニセフ協会)
「暴力にさらされないこと」
大きな災害の時、日常が壊されること、それだけでもとても辛い状況です。
そのようななか、避難所で助け合う人々の姿がニュースで取り上げられると、それだけで救われたような気持ちになる人もいるのではないでしょうか。
一方で、残念ながら避難所では様々な暴力が発生しています。
少し辛いお話ですが、「子どもやさしい社会」を目指すには辛い現実も知ることが大切。
どのような暴力があるのか、予防の取り組みとともにご紹介します。
「NPO法人しあわせなみだ」は「震災後の性暴力 」としてどのような暴力が発生するのか、そしてどのような取り組みがなされているのかわかりやすくまとめています。
熊本市男女共同参画センター「はあもにい」は東日本大震災の教訓を踏まえ、熊本地震の時に性暴力に対する啓発チラシ を配布しました。
そのような取り組みがあったにもかかわらず、2016年度に熊本県警が把握した避難所や周辺でのわいせつ事案は約10件ありました(2018/3/29西日本新聞「『娘の傷は一生消えない』避難所での性被害の闇 把握10件、相談できず潜在化も 熊本地震2年」)。
レイプは「魂の殺人」とも呼ばれます。
助かった命をこれ以上傷つけないためにも、災害が起こる前から子どもの声を聴く防災対策が望まれます。
多くのNGOが今回の台風で支援活動を展開しています。
詳しくはこちら 。
ぜひみなさまのサポートをよろしくお願いいたします。
Recent News