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共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を終えてのインタビュー(連載記事 第1・2回③)

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2020年11月6日

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第1回  7月2日

 

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第2回  7月9日

 

 

みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。

このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。

 

このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。

新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。

 

インタビュー内容が長いため、4回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。

今回は、第1・2回のインタビューの第3部です。

 

北村(以下北):それでは、最後の質問です。日本は同調圧力強く、周りと自分の意見が

             異なるときに、自分の意見を表明することをちゅうちょする傾向があると

       思います。また、芸能人の方がネット上で激しいバッシングにあい、亡く

       なったケースもあるのを知れば、周りと異なる意見を発言することは危険

       であると思ってしまいます。このような状況でも、子どもが意見を言い

       やすくするためには、子どもの周りにいる大人が、あなたがどんなことを

       言っても守ると伝えることは必須でしょうか。

 

甲斐田(以下甲):やはり必要だと思います。これってほんとに非常に難しいことです。

         日本の場合いろんな要因がありますが、まずは、和を重んじる。

         みんなが思っているなら、それに沿った方が、物事が進みやすいよね

         という価値観があります。もう一つは、違った意見を堂々と言うこと

         に対して、生意気だと思われる。そういう人は反感を持たれる傾向が

         ありますよね。それをさらに加速させたのが今の政権になってから

         です。政府がこれだけ頑張っているのだから、それに歯向かう人は

         非国民みたいなそういう風潮がすごく出てきています。例えば、安倍

         さんが北海道では演説したときにヤジを飛ばした人を、警察官が逮捕

         したりしました。また、やじが飛んだ時に、「ああいう人たちに負け

         る人にはいかないのです」と「我々」と「彼ら」みたいな2つに分断

         するような言い方をしていました。結果として、ネットの世界だと

         政府に楯突くのはけしからん奴だみたいな風潮があると思います。

          それに加えて、KY(空気が読めない)という、今ここで反対したら

          物事が進まなくなって、空気が読めない子みたいに思われてしまう

         恐れもあるのかなと思います。そこを打ち破っていうのは相当大変な

         ことと思っています。その中で意見を言った子どもに対してはよく

         意見を言ったねと褒めるといいと思います。大人から見てどんなに

         変な意見だったとしても、子どもが考えて発言したことを尊重すべき

         ですから。意見を聴いた側は、まず受け止めて「そうだよね」と

         いい、そのうえで、こういう考えもあるよねって投げかけてみると

         いうのが大事ではないでしょうか。つまり、意見を言った子に対して

         孤立させないためには、その子が意見を言ったことやその意見のいい

         ことをほめることで、少しずつ子どもが意見を言うことに恐怖心が

         なくなっていくのではないでしょうか。また、社会の中で多様性

         (ダイバーシティー)重視してないと厳しいかなと思っています。同じ

         人たちしかいなかったら違う発想が受けられなくなります。意見を

         言えない空気が戦争をずっと間違った方向に進めたわけですから。

 

 

次回で、第1・2回のインタビュー記事は終了です。お楽しみに!

 

 

 

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。

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長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第1回  7月2日

 

 

長崎新聞 連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」  第2回  7月9日

 

 

みなさん、こんにちは。シーライツインターンの北村です。

このたびシーライツ代表の甲斐田が、今年の7月から9月まで共同通信の連載記事「世界はおとなだけのものじゃない!」を担当しておりました。

 

このインタビューは、代表の甲斐田がどんな思いで連載記事を執筆していたのかということを伺うとともに、各回の記事を読んで、私が疑問に思ったことを質問していきます。

新しい連載記事に関するインタビューを掲載するたびに、該当の連載記事の画像も添付いたしますので、連載記事をご覧になったことがない・気づかなかったという方もご安心ください。

 

インタビュー内容が長いため、4回に分けて掲載をいたします。予めご了承ください。

今回は、第1・2回のインタビューの第3部です。

 

北村(以下北):それでは、最後の質問です。日本は同調圧力強く、周りと自分の意見が

             異なるときに、自分の意見を表明することをちゅうちょする傾向があると

       思います。また、芸能人の方がネット上で激しいバッシングにあい、亡く

       なったケースもあるのを知れば、周りと異なる意見を発言することは危険

       であると思ってしまいます。このような状況でも、子どもが意見を言い

       やすくするためには、子どもの周りにいる大人が、あなたがどんなことを

       言っても守ると伝えることは必須でしょうか。

 

甲斐田(以下甲):やはり必要だと思います。これってほんとに非常に難しいことです。

         日本の場合いろんな要因がありますが、まずは、和を重んじる。

         みんなが思っているなら、それに沿った方が、物事が進みやすいよね

         という価値観があります。もう一つは、違った意見を堂々と言うこと

         に対して、生意気だと思われる。そういう人は反感を持たれる傾向が

         ありますよね。それをさらに加速させたのが今の政権になってから

         です。政府がこれだけ頑張っているのだから、それに歯向かう人は

         非国民みたいなそういう風潮がすごく出てきています。例えば、安倍

         さんが北海道では演説したときにヤジを飛ばした人を、警察官が逮捕

         したりしました。また、やじが飛んだ時に、「ああいう人たちに負け

         る人にはいかないのです」と「我々」と「彼ら」みたいな2つに分断

         するような言い方をしていました。結果として、ネットの世界だと

         政府に楯突くのはけしからん奴だみたいな風潮があると思います。

          それに加えて、KY(空気が読めない)という、今ここで反対したら

          物事が進まなくなって、空気が読めない子みたいに思われてしまう

         恐れもあるのかなと思います。そこを打ち破っていうのは相当大変な

         ことと思っています。その中で意見を言った子どもに対してはよく

         意見を言ったねと褒めるといいと思います。大人から見てどんなに

         変な意見だったとしても、子どもが考えて発言したことを尊重すべき

         ですから。意見を聴いた側は、まず受け止めて「そうだよね」と

         いい、そのうえで、こういう考えもあるよねって投げかけてみると

         いうのが大事ではないでしょうか。つまり、意見を言った子に対して

         孤立させないためには、その子が意見を言ったことやその意見のいい

         ことをほめることで、少しずつ子どもが意見を言うことに恐怖心が

         なくなっていくのではないでしょうか。また、社会の中で多様性

         (ダイバーシティー)重視してないと厳しいかなと思っています。同じ

         人たちしかいなかったら違う発想が受けられなくなります。意見を

         言えない空気が戦争をずっと間違った方向に進めたわけですから。

 

 

次回で、第1・2回のインタビュー記事は終了です。お楽しみに!