お知らせ

シーライツ設立20周年記念イベントを開催しました!

報告

2012年11月29日

 

 シーライツは今月17日(土)に文京学院大学で設立20周年記念イベントを開催しました。

 今回のイベントでは「子どもたちが望む未来とは?カンボジア・福島・フリースクールの子どもたちからのメッセージ」というテーマを掲げ、アニメーション作家/松本力さんをお招きして、イベントの最後に「子どもたちの望む社会」を参加者全員でひとつのアニメーションを作り上げるというワークショップを行いました。

DSC_2205.jpg まず最初にカンボジアで性的搾取などの被害に遭ったアフェシップのシェルターの一人の少女、HCCの三人の少女の話をスクリーンを通して聴きました。「強くなりたい」「ケンカのない社会になってほしい」「法律を守り、差別のない社会になってほしい」と話す彼女たちは女性の権利を知ることやNGOスタッフたちの励ましによって、ここまで変わることができたのです。今では、積極的に意見を言い、自ら様々な活動に参加し、リーダー的な役割を担う少女もいます。
 福島からは福島の子どもたちを代表して、小学5年生の富塚悠吏くんが会場でお話を聞かせてくれました。悠吏くんは東日本大震災の福島第一原発事故の影響により、福島県から神奈川県にお母さんと一緒に引っ越してきた。小学5年生にして、大勢の人を前に力強い発言をしてくれました。「こっちの友達は気遣って、原発の話をしないのだと思う。しかし、もっと聞いてほしい。多くの人にこのことを伝えていきたい。そして、参加者の皆さんにも伝えていってほしい」と力強く訴えていました。
 フリースクールの東京シューレの生徒たちは自作のビデオを上映してくれました。不登校の子どもたちは11万人以上いるといわれています。不登校になる理由は人それぞれ違い、いじめや自分自身でいることができないなどの理由のほか、原因不明という例もあります。

 これらの話を聞き、「では、どんな未来を望むのか?」というテーマを絵で表しました。残念ながら、アニメーションの完成が時間内に終わらなかったので、参加者全員で見ることはできませんでした。しかし、絵を描いているときはみんながとても楽しそうで、このイベントを通してみんなが繋がることができたと思います。

DSC_5073.jpg 参加者の中には「元々興味はあったが、一歩が踏み出せずにいて、やっと参加できたのがこのイベントだった」とおっしゃってくださる方や子どもが生まれたことを機に「子どもの権利」に興味を持ったという方もいらっしゃいました。わたしもこのようなイベントにボランティアスタッフとして参加するのは初めてだったので、やることすべてにワクワクしていた気がします。このイベントのテーマでもあるカンボジア・福島・フリースクールの子どもたちみんなが言っていたのが「伝えることの重要性」です。わたしもこのイベントに参加できたことを無駄にせず、どんどん「子どもの権利」についてもC-Rightsの活動についても知らせていきたいと思っています。 (文京学院大学 磯部珠美)

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。