お知らせ

ネパール大地震被災者支援のご報告

報告

2016年04月30日

 

ネパール大地震被災者支援のご報告

2016年4月25日、ネパールの大地震から一年がたちました。2016年3月に2度目の現地視察を行いましたが、復興がなかなか進まず、自分の家に住むことができない子どもたちがたくさんいました。

本日は、みなさまのご寄付のおかげで被災した子どもたちに行うことができた支援についてご報告します。(1/28・第2回目送金、4/19・第3回目送金による支援報告になります)

◆送金先NGO:CWIN

◆支援内容:
1. 乳幼児や子どもたちへ暖かい衣服の支援
2. 通学に必要なスクールバッグと体操着(通学時の制服)の支援
3. チャイルドフレンドリースペースの開設、および、運営費(人件費)

1. 衣服の支援
地震の被害が最も大きかったシンドパルチョークなどの被災地から避難している家族が暮らすテント村(ボーダ・キャンプ)の乳幼児15人と子どもたち100人に冬服(ジャケット、ズボン、帽子)を支援しました。
被災地のナガルコット学校の生徒150人に冬服を支援しました。(写真は倒壊したナガルコットの学校)

倒壊したナガルコットの学校

2. 通学支援
テント村に避難している子どもたち75人にスクールバッグを、28人に体操着(通学時の制服)を、7人に通学用の靴を、7人の少女(中学校1年生3名、中学2年生3名、中学3年生)に奨学金を支援しました。

通学に必要な物資を手渡しました

3. チャイルドフレンドリースペース支援
CWINは、テント村で暮らす子ども、特に少女たちが安心して遊んだり、本を読んだりすることができるチャイルドフレンドリースペースを開設しました。シーライツは、バドミントンなどのスポーツ用具や子どもが乗って遊べるおもちゃを購入したほか、人間の身体や宇宙、鳥など科学について書かれた本のほか、特に女の子が楽しめるディズニーのストーリーやお姫様が主人公の絵本など69冊を購入し、チャイルドフレンドリースペースに寄贈しました。そして、それらの遊具と本を管理し、絵本を読み聞かせたり、読み書きを教えたりする若い女性スタッフの人件費を支援しました。この女性のスタッフはドマさんと言いますが、彼女自身も被災し、テント村で暮らしています。

テント村のチャイルドフレンドリースペース

遊具で遊ぶ子どもたち

寄贈した図書

 甲斐田が3月にこのチャイルドフレンドリースペースを訪問したとき、子どもたちが元気に遊んでいました。このテント村に避難してきた人たちは、政府からの給付金の受取りを待っていますが、ほとんどの人がいまだに受け取れていません。村に戻っても住める家があるわけではありませんが、もうこれ以上テント村に住むこともできないということで給付金を受け取れないまま、村に戻った人もいます。3月の時点では101世帯がテント村に残っており、今年の雨期が終わるころまで給付金を待って村に戻るそうです。

 それまでにはまだ半年以上もあります。その間、テント村で暮らす子どもたちが近くの学校に通い、放課後はこのチャイルドフレンドリースペースで楽しく遊んだり学んだりできることを願い、引き続き、見守っていきたいと思います。

テント村の子どもたちと

【ネパール地震緊急支援会計報告】

【収入】寄付金合計:1,755,611円(2015年4月30日~2016年3月30日)

【支出】1,755,611円
(内訳)
1.現地NGO送金合計:1,534,456円
・6月4日:802,240円(マイティ・ネパール、CWIN)、
・1月28日:600,000円(CWIN)、
・4月19日:132,216円(CWIN)
2.ネパール支援にかかる経費(送金手数料、2回の渡航費、報告会開催費、人件費等)
合計:221,155円

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。