お知らせ

●○大阪事務所だより6月25日号○●

お知らせ

2008年06月26日

 

最近は電車などで傘を持っている人を多く見かけるようになりまし

た。

日本の雨はざぁっと激しく降るため、傘をさすのは当たり前だと感じますが、
ヨーロッパでは小雨が多いのでフードをかぶるなどで済ませてしまうそうです。

日本洋傘振興協議会によると、日本の年間傘消費量は約1億2千万本と推定され、
世界トップの消費量です。

日本で当たり前だと思われていることが実は当たり前ではなかったりと、
世界は広いなぁと感じます。

さて、今週は前回の大阪事務所だよりの続編となる「2、カンボジアの現状」を
緑門がお届けします。

長く続いた内戦や隣国ベトナムの戦争による深い傷から立ち直ろうとしている
カンボジアは、現在どのような状況にあるのでしょうか

カンボジアは国連による開発途上国の分類の中で、「特に開発の遅れた国」である後発開発途上国(Least Developed Countries)、いわゆる「最貧国」に位置づけられています。

そして、多くの子どもが学校に行かずに働いています。

どれくらいの人数が働いているのかというと、
7歳から14歳までの子どもの52%にあたる140万人以上が経済活動に従事しています。

例えば、レンガ工場で働いている子どもは1日10時間で6000リエル(約150円)の賃金で働いています。中には6歳の子どももおり、10歳以下の子どもは1000リエル(約25円)しか受け取っていません。

子どもたちの多くは、手袋やヘルメットも着用せずに作業し、ケガをしても工場主は治療代を支払う事はありません。

機械に巻き込まれて腕を切断してしまった子どももいます。

日本で生まれ育ってきた私にとっては、このようなカンボジアの現状を本などで知っても、全く想像がつきませんでした。

昨年の夏にカンボジアを訪問し、笑顔なく苦しそうな表情で働く子どもの姿を見て衝撃を受けて当センターでのお手伝いを始めました

まずは世界の現状を知ることが、一歩を踏み出す後押しになるのかもしれません。

興味を持っていただいた方の、講座やスタディーツアーへの参加をお待ちしております。

*次回イベント予告*

7月11日(金)には、子どもの権利条約普及連続講座第二回として『エイズと薬物の被害を受けるカンボジアと世界の子どもたち~どうしたら子どもの権利を守れるか~』が開催されます。(定員:40名)

新著『子どもに寄り添う カンボジア・薬物・エイズ、人身売買との闘い』を出版されたばかりのジャーナリスト、工藤律子さん(ストリートチルドレンを考える会共同代表)から、取材したエイズや薬物の被害に遭っているカンボジアの子どもたちについて、他国と比較しながらお話していただきます。

その後、甲斐田万智子(シーライツ代表理事)と藤井浩子(シーライツ副代表理事)より、子どもの権利についてお話します

詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.c-rights.org/2008/06/711.html

*次号ブログ予告*
来週水曜日は子どもの権利についてお届けします。
お楽しみに!

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大阪事務所ではイベントやブログに関する皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。


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毎週水曜日13時~17時に開所しています。

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大阪事務所一同

文責:緑門

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。