お知らせ

「一緒に村を変えていこう」と熱く語るメンバー

カンボジアだより

2013年02月27日

 

「一緒に村を変えていこう」と熱く語るメンバー

毎年、シーライツのカンボジア事業にご支援くださっているNTT西日本労働組合様が、今年も、事業地を訪問してくださいました。

年齢も職場も異なる9名の皆様でしたが、カンボジアや国際支援などにとても関心の高い方々ばかりで、ベトナムから陸路で国境を超えられてお疲れにもかかわらず、シーライツの活動について説明した際に、活動の方針や運営などについてたくさんの質問が寄せられました。

DSC_0077.jpg

そして翌朝、雨季が終わり、修復されることなく乾いてしまったデコボコの悪路を、四駆車で1時間半かけてすすみ、事業地のスバイリエン州タナオコミューンへ到着しました。

タナオでは、まず、キーファーマーのグループが定期的に実施するミーティングの様子を見ていただきました。この日のトピックは、キーファーマーの中の代表3名が先日視察してきた別の州の農業組合の活動についての報告でした。3名のキーファーマーは、土壌や肥料・有機野菜の作り方について、共同出荷のシステム、貯蓄グループの運営など、視察で学んだことを発表し、ほかのキーファーマーたちに、「自分たちにできることから一つ一つ実践してみよう!」「みんなで協力して生活を向上させ村全体を良くしていこう!」、と熱く呼びかけていました。

その熱心な姿に参加者の皆様は一同、感動してくださったご様子でした。

DSC_0102.jpg

その後、キーファーマーの家庭を数軒訪問し、家庭菜園で実践している野菜づくりを見ていただきました。

DSC_0128.jpg

昼食は、村の小学校の校長先生のお宅で、村の家庭料理をいただきながら、キーファーマーと交流し、参加者から、キーファーマーたちに「みなさんの持ち前のその明るさで、前に進んでいってください。また訪問したいです」というメッセージが寄せられました。

DSC_0163.jpg

午後は、フンセンタナオ小学校で、子どもの出稼ぎや物乞いを防止しようと子どもたち自ら啓発活動を行っているグループのトレーニングセッションを見ていただきました。
この日は、「ベトナムに物乞いに出された子どもが、ベトナムでどのような体験をしてどのような気持ちになるのかを一緒に考えて感じてみよう」という目的で、小・中学生のメンバー9人がロールプレイを行なうワークショップを行ないました。

IMG_2808.jpg

ロールプレイの後には、参加者の皆様にも、主人公の物乞いの少女の気持ちを体や表情で表現していただいたり、少女のために自分たちはどんなことができるだろうか、という話合いにも参加していただきました。

IMG_2863.jpg

タナオの視察を終えた皆様からは、
「シーライツが村人と固い信頼関係を築き、自立を影からサポートしていることがよくわかりました」
「キーファーマーの人たちの意識がとても高く、『改善』していこうという強い気持ちが伝わってきました」
「小学生から『子どもたちの出稼ぎや物乞いがなくなるよう、政府が政策を考えるべきだ』、『コミューン長や村長に相談して、子どもを出稼ぎや物乞いに出すような親を説得してもらうべきだ』というような意見が出て、とてもびっくりしましたが、頼もしいと思いました」、などの感想をいただきました。

実際の事業地に皆様をご案内することができ、また、キーファーマーたちのやる気や真剣さを肌で感じていただくことができ、私たちも大変嬉しく思いました。
村人や子どもたちも、皆様の温かいまなざしや言葉にとても励まされていました。

これからも、タナオの人々とともに頑張っていきます。
引き続き、シーライツをよろしくお願いいたします。

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。