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ストップ!児童労働キャンペーン2013、賛同イベント『ジェンダーから考える児童労働』を開催しました

報告

2013年06月26日

 

ストップ!児童労働キャンペーン2013、賛同イベント『ジェンダーから考える児童労働』を開催しました

 6月12日は、2002年に国際労働機関(ILO)が定めた「児童労働反対世界デー(World Day against Child Labour)」です。最悪の形態の児童労働の撤廃を目指して、毎年世界各地で様々な活動が展開されています。
 シーライツは、「児童労働ネットワーク(CL-Net)」が毎年実施する児童労働キャンペーンに今年も賛同し、6月2日(日)に、東京ウィメンズプラザで、セミナー「ジェンダーから考える児童労働」を開催しました。

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 セミナーに参加されたシーライツ・ボランティアさんが、当日の様子や感想などを寄せてくださいましたのでご紹介します。

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 ジェンダーから考える児童労働」というテーマで、まず甲斐田さんより、カンボジアやインドで女子が従事している労働と、その背景や課題についてお話がありました。カンボジアでは、家事使用人や縫製工場、また性産業にも従事しています。インドでは紙タバコ巻きも多いですが、有害物質を吸い込んで喘息を発症する等して、体を壊していました。
もちろん彼女たちは学校に行っていません。親が貧しく困っているのを見て、娘は私が助けなくてはと思うからです。また、親に働くよう命令されて従わないと暴力をふるわれることもあります。教育を受けていないため、大人になっても生産性の低い仕事にしかつけません。暴力とジェンダー差別の社会の中で、女子の「自尊感情」は非常に低く、娘が生まれても同じ扱いをするため、悪循環となっています。この悪循環のサイクルを変えるために女子に権利を教える教育を提供することが必要だと甲斐田さんは締めくくり、「ガールエフェフェクト」という女の子のエンパワーメントをテーマにした動画を上映しました。

 後半は、アジア女性資料センターの丹羽さんより、日本での切実な問題が提起されました。児童虐待は年間6万件あり、性虐待や子ども買春もありますが、児童養護施設や自立援助ホーム等の数は圧倒的に足りません。セクシュアルハラスメントも顕在化するようになりましたが、画期的とされている判例ですら、わずかな慰謝料が払われただけでした。

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 橋本氏の「兵士には慰安婦制度が必要」という発言の根幹を、私たちの社会は容認しているというお話の際には、「身近な男性にあなたはどう反論しますか?」と問われましたが、私は何も言えませんでした。その後ずっと、刷り込まれた自分の価値観や、職場や家庭でのジェンダーの問題にについて考えました。

 女の子が児童労働をさせられず、暴力や搾取に遭わない世界をつくるために、何ができるか、何をすべきか、考え行動したいと思います。(シーライツ・ボランティア)

子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。