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【イベント報告】第12回チャイルドライツ・カフェ「コロンビアの子どもの権利の状況と子ども環境活動家フランシスコ・ベラの活躍」

イベント

2022年11月11日

 

こんにちは!

 

シーライツインターンの多田有香です!

今回は10月21日に行われた第12回チャイルドライツ・カフェ「コロンビアの子どもの権利の状況と子ども環境活動家フランシスコ・ベラの活躍」の内容をご報告します。

 

 

概要

 

■開催日:2022年10月21日(金曜日)

■実施方法:オンライン

■参加人数:約30名

 

 

講師プロフィール

 

■鈴木真代さん

認定NPO法人国際子ども権利センター(C-Rights)理事。SGSジャパン(株)ESGアドバイザリー部アドバイザー。人権NGO Social Connection for Human Rights共同創設者。難民支援NGOパスウェイズ・ジャパン理事。認定NPO法人国際協力NGOセンター(JANIC)THINK Lobby運営委員。2022年度「アイヌ森川海プロジェクト」プロジェクトメンバー。「人権」を軸に、子どもの権利、ビジネスと人権、難民・移民や先住民族の権利実現などさまざまな分野で活動。会社員、起業、フリーランス、副業で様々な業務を経験し、国際機関・政府・企業・市民社会の視点を併せ持つ。

 

 

■甲斐田万智子

認定NPO法人国際子ども権利センター(C-Rights)代表理事。文京学院大学教員。広げよう!子どもの権利条約キャンペーン共同代表。編著『世界中の子どもの権利をまもる30の方法』(合同出版)、共著『SDGsと開発教育 持続可能な開発目標のための学び』(学文社)、共編著『小さな民のグローバル学:共生の思想と実践を求めて』(上智大学出版)共著『対人援助のためのコミュニケーション学:実践を通じた学際的アプローチ』(文京学院大学総合研究所)ほか。

 

 

感想、学びや気づき

 

参加者の方々からいただいた感想、学びや気づきを、一部抜粋・編集してご紹介します。

 

 

 

開催内容

 

最初に鈴木さんからコロンビアの紹介をしていただき、コロンビア人の環境活動家である13歳のフランシスコ・ベラさんのインタビュー動画を解説しながら、コロンビアの人々がどのようにアクティビストになるのか、その周りのおとながどのように応援していくのかに焦点を当ててお話ししていただきました。

 

フランシスコ:紛争や社会の考え方がこどもの意見を阻止し、おとな中心の社会になっている。子どもたちは意見を発する場がない。日本の方々にメッセージ;子ども一人一人に発言権があり、自分の権利を主張することができる。他の子どもたちのためにその権利を推進することもできる。年齢は関係なく、やる気があるかどうかである。私たちは世界を、人権の状況も変えることができる。命のため、地球のため、自分たちの権利のために一体となって活動しましょう。

 

その後の鈴木さんと甲斐田のクロストークではコロンビアと日本の体制や文化について比較しながら両国の子どもたち、アクティビストや周りのおとながどうするべきかについての議論を深めました。

 

日本では意見を聴かれても反映されていない。どれだけ政策に影響を与えられたことが大切で、聴くだけではダメ。コロンビアでは自分の意見を大事にし、違う意見を尊重する文化がある。自分が貢献していくといったパッションが溢れていて責任感もある。日本と比べると子どもの意見を聞いている。

 

↑フランシスコ・ベラさんのインタビュー

 

↑意見を交わす鈴木さん(左)と甲斐田(右)

 

 

講師のお話を聞いて (インターンの感想)

 

フランシスコさんのお話を聞き、子どもや若者たちの意見に耳を傾けることの重要さを、改めて学ぶことができました。フランシスコさんは、脆弱な地域に住む子どもたちは、意見を聞かれる機会が他の子どもたちに比べて、より奪われてしまっているとおっしゃっていました。しかし、脆弱な地域とは異なる日本でも、子どもの意見を聞く機会が少ないと感じました。そのため、なぜ子どもの意見を聞く機会が日本では少ないのかを考えていかなくてはいけないと思いました。また、フランシスコさんのお話を聞いていくなかで、おとな側の視点からでは気付くことができない、子ども・若者たちだからこそ気付ける視点や感じ方があり、そういった子どもからの視点を知ることも、とても大切なことであると学ぶことができました。フランシスコさんのように自分の意見に自信を持ち、声を上げることができる子ども・若者たちが全世界で増え、命や環境、人権など、自分たちで考え、守っていけたらと思いました。

(大島万奈)

 

フランシスコ・ベラさんのお話を聞いて、若い人々が熱意を持っているのを感じ、1人の若者として私もアクションを起こしていきたいと思いました。小学校の化学の先生からアクションの仕方を教わったと聞いて、学校でそのように意見を言い合える存在がいること、意見を言い合えるきっかけになったということがとても重要なことであると思いました。そのため、学校での教師の教育、体制にも力を入れることが重要だと思いました。教師は知識や教え方はもちろん学ぶと思いますが、生徒の意見の聞き出し方、間違ってもいいと言ったような雰囲気づくりなど子どもたちが発言のしやすい環境を整えることが重要であると考えました。そして、意見を聴くだけではなく意見を尊重し、議論を深めていくことが大切だと考えました。また、コロンビアではSNSを見て、批判ではなく、どのような意見があるのか、それを見て自分の意見はどうなのかを決めるというお話が印象に残りました。批判されたからそれが悪い意見、否定されたと思うのではなく、そのような意見もあるのか、では自分の意見はどうなのかといったように相手を尊重しながら自分の意見を持つということが素敵だなと思いました。私も多様な意見を聞いて尊重しつつ、自分の意見を持ち続けたいと学ぶことができました。

(多田有香)

 

↑最後に参加者の皆さまと共に

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