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7/31(日)シーライツ・東京大学共催セミナー「働く子どもの安全保障-ペルーから働く子ども代表を招いて-」

イベント

2016年07月20日

 

7/31(日)シーライツ・東京大学共催セミナー「働く子どもの安全保障-ペルーから働く子ども代表を招いて-」のご案内

シーライツは東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラムと共催で、人間の安全保障の議論の中で周縁的な話題になりがちであった子どもに焦点を当て、「子どもと向き合う人間の安全保障」連続セミナーを6回にわたり開催しています。

連続セミナー最終回は、およそ15年ぶりに来日する働く子どもたちの運動組織「マントック」創始者のクシアノビッチ氏と、初来日の子ども代表アニーとトミーに講演していただきます(日本語通訳あり)。
働く子どもたちの視点から、児童労働という問題とどのように向き合うべきかを考えます。

また、ペルー在住の写真家で、働く子どもを支えるNPOクシ・プンクの代表を務めておられる義井豊さんと、東京大学名誉教授の木村秀雄先生をコメンテーターにお呼びしています。

事前申し込みは不要で、どなたでも無料でご参加いただけます。直接子どもたちの声を聞くことができる貴重な機会です!

【ペルーの働く子どもの運動「マントック」概要】
ペルーでは約330万人の子どもが働いており、その3割が12歳未満とされています。
子どもたちが法に保護された環境下で働く権利と、働きながら教育を受けられる社会的環境を獲得しようと1976年リマで結成したのがマントック(MANTHOC=働く子どもたちによる運動)です。この運動をさらに広げるために1996年にナソップ(MNNATSOP=ペルーの働く子ども・若者の全国運動)が設立されました。全国で約1万3千人の子どもが参加しています。
子どもは支援される対象ではなく、大人とともに社会に参画する主体であるという基本姿勢(プロタゴニスモ=主役主義)を持っています。中南米・アフリカ・アジアの働く子どもの運動と連携して、働く子どもの権利のための活動を積極的に進めています。
児童労働を一律に禁止する動きに対しては、仕事を失って飢える子、路上に戻る子、法の保護外に置かれる子どもたちの急増を懸念して反対の立場をとっています。

【講演者紹介】
◆アレハンドロ・クシアノビッチ・ビジャラン博士(Alejandro Cussianovich Villaran)
リマ市出身、80歳。若い頃は各地の小中学で教える。働く子どもたちの運動(マントック)やその指導者養成機関等を設立し、ペルー中の働く子どもたちから尊敬を受けている。大学院で教育心理学を教授。2016年5月3日に国立サンマルコス大学から名誉博士号を授与される。

◆アニー・テェディ・オリベラス・アレスクレナガ(Annie Teddy Olivares Arescurenaga)
リマ市リマック出身、16歳。小さいころから家の手伝いをしており、10歳からは父親が主催している子どもの祭りの司会や踊りを担当する傍ら、母親の腕輪や首輪を作る仕事を手伝っている。
「政治学、法学、文学を勉強して学校の先生になりたい」

◆トミー・ラウラテ・トゥアナマ(Tomy Laulate Tuanama)
イキトス市プチャナ出身、16歳。6歳から仕事を始める。オートバイ駐車時の監視役。14歳頃から父親が営んでいる中央市場のレストランの助手を務める。現在はイキトスのマントック代表。
「弁護士資格を取って共同体の人たちの役に立ちたい」

◆開催概要
日時: 2016年7月31日(日)14:00-16:00
場所: 東京大学駒場キャンパス 18号館ホール
講師: ペルーよりゲスト3名(クシアノビッチ氏、トミー、アニー)、義井 豊氏(写真家、ペルー在住)
コメンテーター: 木村 秀雄(東京大学名誉教授)
司会: 関谷 雄一 (東京大学准教授)
言語: スペイン語(日本語通訳あり)、日本語
主催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)、東京大学グローバル地域研究機構 持続的開発研究センター
共催: 認定NPO法人 国際子ども権利センター(シーライツ)、永山子ども基金

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子どもの権利についての研修や人身売買・児童労働に関する子ども向けの啓発に必要な文房具を配布することができます。

童話や物語の本を5冊購入し、本が傷まないように補強してから図書室に届けることができます。

村の清掃と衛生について学ぶ「ゴミ拾いキャンペーン」を1回開催することができます。